2017年4月10日月曜日
野球の癖が抜けない
Question
ゴルフ歴は半年くらいです。
自分は野球をやっていたもので、そのくせが抜けず、
トップの位置から左腰を引いてしまい、インパクトでは、
右股関節は伸びきり、右足の裏もあまり地面についていません。
アイアンならまだしもドライバーだとそれがもっと酷くなります。
アドバイスや、練習方法など教えて下さい。
Answer
古田元監督が以前にTVで、ゴルフは野球よりも体重移動が少ないので
それを調整するのが大変だというコメントをしています。
野球はいわゆる二軸で、トップの位置とインパクトの位置では
軸の場所が違い二本になっています。
かなり体重を移動して球を向かえに行く動きで打たないと
重いバットと重い球を飛ばすことができません。
ただ、この打ち方でゴルフをすると、飛距離はでるかも知れませんが
命中率が落ち、スコメイクになりません。
これをいかに小さくするかが質問者さんの課題なのだと思います。
まずダウンスイング時のフォームを見直しましょう。
体重を乗せて踏み込んで、左に体重を移動するという動きをまず辞めて、
左の足の位置から腰が左にスエーしないように壁を作り、
ほとんど体重移動せずに腰をそこで後ろに引くようにします。
これは長年の動きとの戦いかも知れません。
その場で回転するというボディーターンに慣れる必要があります。
この定着には矯正ドリルとして、ちょっと行き過ぎたくらいの動きで
体に覚えさせます。
その方法は、オデコを壁に着けたままエアースイングをする事です。
頭を動かさずに、その範囲内で動く練習をすることです。
問題は体が思い切り使えないのでストレスが溜まることです。
最初は不満で、こんな打ち方では飛ばない!と拒絶反応を起こすでしょう。
しかし、そこが一番の壁だと思って改造することです。
このドリルは軸がブレる人にも有効的ですが、軸が二本になっている人にも
大変有効的な練習方法です。
そして、一度体の中心を軸として、踏み込みを辞めて
その一本の軸だけで素振りをして体を慣らすことです。
とんでもない違和感と物足りなさ、飛ばしたいという欲望との戦いでしょう。
むしろ長年の野球で培った動作を変える方が、最初からやるよりも
大変な事なのかも知れません。
これは覚悟を決めて、大改革をする積りで真剣に定着練習を
する必要があるかと思います。
また、腰が早く開いてしまう動きは、この体重移動の軽減で
多少はなくなるかと思いますが、野球と違って自分のタイミングで
打つことができるゴルフは、急いで振る必要がありません。
球は止まっていますので、自分でタイミングを作ります。
トップからの切り替えしは、ゆっくりと時間を使ってしっかりと
エネルギーをタメてからダウンスイングに入ることができます。
この作業は切り替えしに時間を使って、その間に体を弓にして
エネルギーをタメ、後ろを向いたまま左斜め縦に振り下ろしますが
そのタメている間からインパクトまでの間に左の腰を引いて開きますので、
トップですぐに開かずに、慌てずにゆっくりと行ってください。
この動きは野球の場合、球に速度がありますので、ゆっくりと
行うことができないのですが、ゴルフはゆっくりと、そして
大きい動きにすることができます。
いずれも根気の要る作業です。
もう一度初心に戻って、一から野球をやり直すくらいの積りで
頑張ってみてください。
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