2017年4月26日水曜日

DRとアイアンは同じスイングですか?


Question

よく、『ドライバーもアイアンも同じスイング』
と聞きますが、本当でしょうか?
私は2番のロングアイアンも使っているくらい、
アイアンは得意な方ですが、ドライバーだけは苦手で困っています。

そもそも、ドライバーとアイアンでは長さがまず全然違う事と、
アイアンは打ち込むように打つのに対し、ドライバーは
若干アッパーブローもしくはレベルブローになるので、
まったくスイング自体が違ってしまうと思うのですが、上記の
言葉に疑問を持っています。


Answer

DRだけ苦手という人はほかにもいると思います。
これはティーアップしていることで、見た目が違うことが一つあります。

質問者さんはDRはティーアップしてアッパーに打たなければならない
という先入観で、掬い上げ動作が入っているのではないでしょうか?

意識していなくても潜在的にそのような先入観があるために
どうしてもアイアンと同じに打てないという思い込みがあるかも知れません。

さて、ダウンブロー、レベルブロー、アッパーブローと
インパクトの瞬間にヘッドが下降中なのか、水平なのか、そして
上昇中なのかでこの違いがあるのですが、
スイングは最下点ではほぼ水平で、その前がダウンブロー、後は
アッパーと何も変えずに自然にこの3種類になっているのです。

したがって、全く同じ打ち方をしていても、球の位置を変えるだけで
この3種類が打ち分けられるという事になります。

おそらく今でもその球の位置を移動させて打っておられると思いますが
球が左にあって、最下点を過ぎてから打っているのに
さらにアッパーにして打とうとして打てないという可能性もあるかと思います。

ただ、セットアップ自体を変えて、アイアンとは違う打ち上げ軌道で
DRを打つという場合も確かにあります。
目線を高くして、打ち上げる動きで打つ時には、体重を右に6割にし
左肩を多少上げたようなアドレス姿勢にして打ちます。

しかし、セットアップはアイアンとは多少違いますが、動きは全く一緒です。
打ち込んだ後に押し込みによって、手が高く上がってハイフィニッシュになる
動きにはなりますが、それはアイアンでも同じです。

長い番手になると球は左に置かなければ右に出てしまいます。
スイング軌道は長い番手ほど左に移動させ、
ウッドでもダウンブローで打つことでより高度な内容となります。

そしてDRはアッパーに打てば、それだけバックスピン量が減りますので
下から上にヘッドが上昇する位置に球を置いて打てば、アイアンと
全く同じ軌道で打てるということなのです。

しかし、3Wで恐らく左の足のカカト近くに置いて、
それをダウンブローで打つということは、
そこからさらに最下点が左でアッパーになるにはさらに左となり、
DRの球の位置は相当左になる計算となります。

しかしながら、基本的には番手間は等間隔で球を左に置くのですから
ウッドはレベルブローとなって、グリーン上では
止めることがほとんどできません。

欧米のトップ選手は3Wでもグリーン上で止めます。
ウッドは球が左足よりにありますので、その位置でダウンブローで打つ
ということは、軌道の円弧を目標方向にずらして打っている分けです。

止まる球を打つには相当ダウンブローに打ちながら、
フェイドで高く上げてソフトに落とすという打ち方をしますので
その場合には全く同じ打ち方ではDRは体の外に球を置くことになります。
実際に左足のさらに外側に置いて打っている飛ばし屋がかなりいます。
それによってワンスイングを守っているとも言えるでしょう。

トッププロは20年も思い切り練習をして来た人ばかりです。
彼らには何種類もの打ち方をマスターする時間があったのですが
アマチュアがこれから習得する段階では、まず彼らと同じように
何種類もの打法や打ち方をマスターすることはとてもできません。

したがって、できる限りシンプルにワンスイング方式でフルショットなら
同じ打ち方で仕上げることが大切かと思います。




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