2017年6月9日金曜日

15年やっても大たたき


Question

ゴルフのスコアが年々悪くなっていきます。
本格的に初めて15年くらいで、80台前半まで
出せるようになりましたが、ここ1、2年は
90後半~100前半を行ったりきたりの状態です。

突然、ミスショット(引っ掛け、チョロ、プッシュアウト、シャンク)
が続いて、大たたきしてしまいます。

グリップやアドレスなど、色々変えてみたり
したのですが、中々安定しません。

やはり自己流でなくレッスンを受けたほうが
いいのでしょうか?


Answer

まず、15年掛けてやっと80台前半ということですが
本格的に初めてそれだけ掛かっていることに疑問は感じませんか?
早い人は5~6年で60台を出します。

そして、引っ掛け、チョロ、プッシュ、シャンクと
ヘッドの軌道が暴れている事に疑問を感じないのでしょうか?

ゴルフは完成度です。
軌道が定着し安定することが再現性をあげることになり
再現性が高まればスコアは良くなるのです。

では、どうすれば再現性を高め、安定度を上げ
完成度を上げることができるのでしょうか?

まず、再現性を上げるためには余計なことをしない事です。
アマチュアゴルファーはとにかく余計なことをします。
打法をショッピングしたり、プロのスイングをみただけで
カンコピ出来ていると勘違いしたり、毎回スイングをいじったり
数百種類の打ち方を同時に定着させようとしたりするのです。

また、下らない理論やバカげた新打法に振り回され
机上の空論で焦点がずれることもあるのです。

毎回、球との距離が違っていれば、スイングの軌道角度が変わります。
何種類の軌道を同時に定着させようとしているのでしょうか?

前傾角度が違えば、番手によってそれぞれの角度で振らなければなりません。
目分量でいい加減に立って、自然とか言ってそれが正しい前傾角度だと
思い込んでいるようですが、毎日違う角度で振っている事自体に
気がついてすらいないのです。

もう、とんでもないバカな事をやっており、飽きれて何も言えません。
そんな練習方法で上達する分けがないのです。

シャフトスパイン角、アームシャフト角はどの番手も同じにしなければ
何種類かの軌道角度が出来上がってしまいます。
体(背骨)に対してのヘッドや手の軌道は、どの番手も一種類にするのです。
ところが余計なことをしたり、いい加減な目分量で
とんでもない遠回りをしているのです。

プロは20年も毎日何時間もの練習をしていますので
完成度はかなり上がっています。
したがって、フルスイングだけでも数種類の軌道で打つことができるのですが
アマチュアが毎日6時間も練習できますか?
そんなたくさんのことを定着させる時間はないのです。

スイングは一種類に限定することです。
どの番手も全く同じ角度で振るのです。
違うのは前傾角度です。

背骨に対しての軌道はどの番手も全く同じになり、
前傾角度は違うので、番手ごとに地面に対してはそれぞれの違った角度で
打つことができるようにクラブ自体が設計されているのです。

15年間練習をされ、ほとんど癖になっていて
もう打法を変えるのは無理かと思いますが
その練習されて来た中のひとつの軌道を固めれば良いことなのです。

そのひとつの軌道とはどれなのか、それは頭で理解できていないと
探すことはできません。なぜならばどの軌道でも当たるからです。
原理やメカニズムを頭でまず理解することによって、このような壁に
当たらずに済むのです。

まずはアドレス時のセットアップから見直す事です。
グリップが曲がっていないか、球との距離が番手ごとに一定になっているか
あるいは毎回同じ距離で練習しているかどうか、そして
前傾角度は毎回同じになっているか、また番手ごとに一定になっているか
そして、スパインシャフト角がどの番手も同じ角度になっているかどうか、
あるいはエイミングやアライメントが正しいかどうかなど、打つ前に
調整する事がたくさんあり、それは大砲を撃つ時に角度や方向を
合わせるのと同じで正確に、そして慎重に行われなければなりません。

感性やセンスで打つという人にとっては面倒くさいでしょうが
月にロケットを打ち込むのに、計算もせず、
センスと感覚でロケットを打ち上げますか?
そういうバカな事をしている事に早く気がついてください。

ゴルフは物理です。
芸術とか音楽などの感性や好き嫌いで楽しむ物ではありません。
球の飛び方は科学です。
角度や動きで解明できるのにも関わらず、面倒だからといって
センスや感性で片付けようとしているだけなのです。

高度な技術を知らない、300Y以上飛ばない人には通用するかと思いますが
これからその技術を習得する人にとっては、感性やセンスで習得しろと言っても
それができるほど簡単ではないのです。

センスや感性で打てたのはかなり昔前の話です。
シンプル打法でしたらかなり難易度が低いので、我流でもできるでしょう。
しかし、そこから100年以上も進化し続けた高度なテクニックは
今や、ほとんどの人が知る事すらできない内容となっているのです。

ゴルフは最初が肝心です。
スランプや壁ができるのは、最初からやっていることが間違っているからです。
迷い悩んでいる時間ももったいないし、基礎や高等技術を自分の力で解明し
自分で診断し、自分で調整修正しながら定着させることは
とんでもなく困難な事に早く気がつくべきだと思います。



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