2017年10月15日日曜日
切り替えし後の縦振り
Question
切り返し後のいわゆる縦振りについて悩んでいます。
グリップが地面に向かって刺さるように
ダウンスイングをするということは頭では理解できるのですが、
どれだけゆっくり動かしてもスムーズにできません。
何か意識することがあれば教えてください。
Answer
まず、縦振りという意味を統一しましょう。
飛球線上後方から見た時にシャフトが直線に近いという
軌道が縦になっているアップライト軌道の場合を縦振りという事があります。
中期の打法がまさにこの縦振りでした。
また、手を上下に動かす動きと、右左に動かす動きの違いを
縦振り、横振りという具合に分けて表現する場合があります。
高橋塾で言う縦振りとは、手を斜め縦に引き落とす
という場合で、これは本人の感覚を主体とした表現です。
この場合、背面打ちで右上から左下に斜め縦に落とすという
手の軌道を表現し、俗に言う横振りという右から左へと
移動してフェイスで球を運ぶ動きとの違いを表します。
しかし、手の軌道が斜め縦に引き落とされる時に
グリップエンドが球方向を向いている状態、すなわち
シャフトの延長上に球があるという角度で落とす場合と、
そうでない場合があります。
レイドオフ打法の平行落としは、ダウンスイング中は
グリップとヘッドが平行に落ちて来たり、ヘッドが止まったまま
手だけ落ちて来たりの動きをして、シャフトラインが
球を向くのは腰の位置からインパクトの間だけの場合もあります。
レイトヒティングを強くしていくと、このプレイン上に
クラブは乗らない動きとなるのです。
いずれにせよ、手は球に向かって後ろを向いたまま引き落とすという
背面打ちの感覚で斜め縦に落とすダウンスイングは同じです。
また、レイトヒティングでHSをあげる振り方は
ほとんどの打法で行っていますので、ヘッドがいかに体の近くを通り
リリースを遅くするというテクニックは、
飛距離を追求するのであればどうしても必要になって来るのです。
飛距離を出すにはヘッドを走らせる事が大切です。
球を打った後のフォローでも、掬い打ちの力で持ち上げるのではなく、
ヘッドが勝手に押し込んでトップまで勢いが止まらないほど
ヘッドを走らせるには、相当なレイトヒティングが必要です。
このマックスを作るには切り替えしにおいて
ヘッドの位置をできるだけ長時間維持する事です。
そして、おろすときにはヘッドを引き寄せて落としたり、
巻きつかせて落としたり、あるいはシャフトを平行に落とすなど
できるかぎりヘッドを体に近い位置を維持してリリースせずに腰まで下ろし、
そこから一気に回転の動作に力を入れます。
この際、平行落としをすると、グリップエンドは前方打席を向いたままです。
シャフトが寝たまま腰の位置まで落ちて来ますので、グリップエンドが球を
向くのは腰の位置からとなります。
また、練習方法としてなぞりやスローだと
タメや遠心力などが使えないので、実際に振るのとは感覚が違ってきます。
ある程度形ができたら、6割程度の力でゆったりとしたスイングで
練習されると良いでしょう。
実感として後ろを向いたまま打っているような感覚になったら
それが縦振りです。
0 件のコメント :
コメントを投稿