2017年11月1日水曜日
素振りって練習になります?
Question
素振りって練習になります?
例えばドライバーを毎日100回素振りするとか
(もちろん目的意識をもってですが)
Answer
当然です。
野球でも卓球でも、素振りをせずに上手くなった人はいません。
筋肉や神経、脳など、実際に打つ時に必要な動きを反復して
その動きに慣れて自然にできるようにする事が大切です。
ことゴルフに関しては、どうしてこのようにスポーツとして
考えられないのでしょうか?
遊びだとかゲームだけの感覚で始める方が非常に多い
のが不思議です。
ゴルフをされる方は、学校の部活を思い浮かべてください。
小中高と野球をやった方ならお分かりでしょう。
「素振りは練習になります?」
などという態度だったら恐らくケツバットではないでしょうか?
まだまだアスリートゴルフとしての下地ができていないのが現状です。
意識を変えなければならないのがゴルフです。
さて、その素振りですが、ゴルフのスイングにはいろいろな打法があります。
150Y程度打つ打法と、350Yほど飛ばす打法は動作が全く違います。
みなさん同じ振り方で強く速く振れば飛ぶと勘違いされておられるようですが
150Yでしたら青年男子なら手打ちで十分に飛びます。
勝手に振っても定着さえさせれば良いのです。
しかし、300Yを超える欧米のプロ達のスイングは、全身を使った
飛ばしの技が15種類ほど入った難易度の高い動作なのです。
これらの難易度はGやHのレベルです。
この技を一つ覚えるにもそれはそれは大変な量の練習をして
体がスムーズに動くようにして定着をさせなければなりません。
そして、それらの動きを完成させるのは大変な事です。
それが嫌なら200Y程度で我慢することです。
これなら我流で好きな動きで、勝手な練習をしていても達成できます。
ゴルフはやはり男性であれば300Yは飛ばしたいのです。しかし、
僅か1秒半ほどのスイングの中に100程の力を入れる部位、
タイミング、方向などのチェックポイントがあり、
それらを頭で覚えるだけでも8時間ほどを要し、
体で覚えるには、それぞれの動きがばらばらでも数ヶ月から数年掛かり、
連動させて定着するまでにはさらに数年掛かります。
これらの思ったスイングが完成するのは早くても3年から5~6年掛かり、
その間に忘れたり、ズレたり、ブレたり、崩れてまた元に戻ったりの
行ったり来たりや、悪い癖がついて抜けなくなったり、突然分けも分からず
当たらなくなる事があるのです。
一日たりともゴルフから離れると、それらの障害が起きるため
完全に定着するまでは、毎日でもその動きをしていなければなりません。
1日休むと3日分後退するのでは、と思うほどおかしくなる事もあるのです。
ところが毎日練習場に行ける人はいませんので
せめてその動きだけでも毎日思い出し、毎日確認し、
筋力が衰えないように素振りでトレーニングも兼ねて
練習する必要があるのです。
まして、フォーム作りの段階では、球などを当てる事よりも
どの筋肉を使ってどう動かすかなど、より効率の良い動かし方を体に覚えさせ
各部位の動きのタイミングなどが条件反射になるまで
反復しなければなりません。
球を見ると目からの情報によって、ミートさせることに神経が行き
フォームがでたらめになります。
何も考えずに思った動きが完璧にできる段階の定着度になっていれば
球を見ても、場所が変わっても同じことができるのですが
それはプロになっても難しいというのがゴルフです。
最初は手だけの動き、足だけの動き、軌道のなぞり、腰の開きや
重心移動などと分解してその動きが効率の良い動きになっているかどうかを
確認しながら定着させ、後にそれらを合わせながらスイングを作っていきます。
したがって、素振りといってもその段階によって様々ですし
打法によっても動きが異なりますので、簡単に素振りは必要か、
などというような単純な問題ではありません。
このような意識レベルの低さによってゴルフ界は世界に取り残されています。
なぜ当たらないのか、と良く聞く人がいるのですが
ゴルフは当たる方が不思議なのです。
偶然当たっていて上達したと勘違いしている人や、器用で再現性だけで
一時的に上手くなった人達はいつでも転落します。
まずは基礎をしっかりと学び、効率の良い練習、効率の良い動きを真剣に、
そして毎日大切に、また丁寧に行う必要があるのです。
まずは意識レベルを上げ、姿勢を変えて取り組んでください。
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