2017年12月10日日曜日

棒立ちでライ角調整?!


Question

ドライバーのヘッドとシャフトがV字になるくらい
トゥを上げて構えている人がけっこういますが、
ボールはまっすぐ飛んでいるようです。
ということはライ角は気にしなくても変わりはないのでしょうか?

あるコマーシャルでは、ライ角を重要視していましたが、シャフトを長くすると、
トゥが上がる気がするのですが、杞憂でしょうか?

自分は背が低いので、アドレスが棒立ちに近いほどいい球がでるようです。
自分のアドレスでライ角を調整している感じですが、関係無いのでしょうか?


Answer

仰る通り、最近のDRは非常にライ角がアップライトになり
普通に構えるとトウが上がってしまいます。

アイアンは煩くライ角を0.5度ずつにして流れを一直線にしているのですが
ことDRとなるとその流れを無視し、全く関係ない角度で作られています。

これはどういう事かというと、メーカーは販促のために企画をわざと
変えているのです。

クラブメーカーは売れるクラブを作る努力をしています。
販促テックニックの項目に詳しく書かれていますが、その一つである
ライ角のお話をしましょう。

ゴルファーの7割が100割を切れないという現状の中、
この人達を対象にするクラブはスライスが出にくいクラブです。
メーカーはフックフェイスを販売していたのですが、度が過ぎて
3度も曲げて売っていました。

これは球が上がらないという人にとっては、同じ9度でも
フックフェイスのクラブは実質12度のロフトとなり
球が上がるようになったと錯覚をさせる効果があります。

また、このフックのまま打つと、フェイスが左を向いていますので
スライスが出にくいという両方のメリットがあったのですが
アマチュアの中にもこのフックフェイスは基本を崩した邪道であると
いう考え方が広まったので、それと同じ効果があるテクニックとして
ライ角をアップライトにしたのです。

ライ角がアップライトになると当然トウ側が上がります。
これによってリーディングエッジをスクエアにしても
実はフェイスは左を向く事になるのです。

これはちょうどフックフェイスのクラブと同じような効果があり
現在はフック度1度くらにして、あとはトウを上げて売っています。

また、販促の一つでシャフトがどんどん長くなっています。
ベンホーガンの時代は42インチで、タイガー出現の頃は43.5インチ
だったのですが、いつの間にか45インチが標準だと言って売っています。

シャフトは長いほどライ角を寝かさなければソールは水平になりません。
それを逆に立ててフック効果を出して販売しているのが現状で
スライスする人が試打をするとその場で真っ直ぐ打てるので
初心者は自分に合ったクラブだと勘違いして買うのです。

元々クラブは北欧の背の高い白人が始めたスポーツで
東洋人用に作ったのではありません。
しかも、それをさらに長くしているのですからお話になりません。

背の低い人が使えば、その分だけライ角を寝かせなければならないのに
シャフトを長くして、しかも立てているクラブを使わされています。

メーカーは良いクラブではなく、売れるクラブしか作りません。
それを頭に入れて、すべての番手の流れを一直線に戻す作業が必要です。

詳細はミクシーのバーチャル・ゴルフ教室のコミュニティーで検索してください。
ただ、超初心者はどんなクラブを使ってもスコアは良くはなりません。
しっかりと当てられるようになってからクラブは追求しても良いと思います。




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