2017年12月11日月曜日

1年レッスンを取っても空振り


Question

ゴルフを続けるかどうか迷っています。
週一でレッスンに通うようになって一年になります。

ラウンドレッスンでは初めてクラブを握ったのかというくらい
空振りとゴロを繰り返し、全く楽しくありませんでした。

2,3年前に会社の人に強引に誘われて、
レッスン数回の状態で一度だけラウンドを回り、
あまりにボロボロでトラウマになったことがあります。

なので今度はちゃんとレッスン受けて先生のOKをもらってからにしようと、
なんとか一年通ってやっとのことでラウンドレッスンまでこぎつけたのに
こんな状況で、めちゃくちゃショックを受けました。

月4回のレッスンでは不足なのでしょうか?
一年でこれでは2年3年で上達するとは思えません。
やはりシュミレーターや打ちっ放しでは限度があるのでしょうか?
むしろラウンドに出た方がいいのでしょうか?

向き不向きがあり向いてないとやはり努力をしても
無駄ということもあるのでしょうか?
その場合の判断基準等、アドバイスをよろしくお願いします。


Answer

きっと期待が大き過ぎたのでしょう。
1年も練習したのだから、もう空振りはない、と思われていたのですね。
とんでもありません、30年しても空振りする人がいます。

なぜかをここで考えてみる必要があります。
まず、ゴルフは思っているほど簡単ではないと言う事です。

アドレスの姿勢、前傾角度、球との距離、テイクバックの方向
ダウンスイングの角度などの全てが合っていないと当たらないのです。

ところが、自分では完璧なスイングをしても、
脇やグリップが緩んだだけでヘッドは全く違う軌道を走ります。

何から何まで完璧にならないと芯には当たらないのがゴルフです。
そしてその誤差はmm単位です。

これはセーター一枚余計に着ただけでズレる事があります。
また、地面がちょっと傾いていただけでズレるのです。
そしてこの段階では毎日ズレる日替わりゴルフをしている
という事を認識する必要があります。

まして、練習場のように真っ直ぐな線がコースにはありません。
むしろ、真っ直ぐに見えてしまう景色や環境があり
メカニズムだけでも当たらない理由がいくらでもあります。

タイガーウッズが打法を変えた時に3年間は
もとのスコアは出せませんでした。
1年くらいで定着するなら、タイガーを上回っている事になります。

ゴルフは再現性です。
どれだけ同じことができるかでスコアはほとんど決まります。
3年間の定着期間が、世界トップの選手に必要だったのですから
我々にはもっと時間が掛かるという事です。

フルショットに関しては、練習して上手くなるのは練習場です。
そしてコースはその練習の課題を探す所です。
コースで空振りをしたなら、それなりに理由があるはずです。

その課題を練習場で克服し、定着させて再現性を高める事で
初めてコースで上手く打てるようになるのです。
それをしない人、あるいは打ち方をコロコロ変える人、また
忘れたり迷ったり、またズレているのに気がつかない人などは
30年コースに出ていても100が切れません。

野球などとは違って球は止まっています。
俊敏性や動体視力などの能力は必要ありません。
ただ、同じ事をするだけです。
これは誰にでもできることで、才能だのセンスだのではなく
何をどう習得し、どれだけ定着させられるかだけなのです。

1年もレッスンを取って練習したのだから、プロみたいに打てるはず
と油断されていたのかも知れません。
慎重さと真剣みがないと、1年程度ではすぐに違う事をする物です。

できている積もり、上手くなったという勘違い、その油断が
克服するべき課題だったのかも知れません。

ただ、寄せやパターはコースでないと練習できませんので
コースに出るメリットは十分にあります。
今はまだスコアを付ける段階ではありませんので、
ショットの課題を探しに行くと事と、ショートゲームの練習
だと思ってコースに行きましょう。

1年くらいすると、ゴルフは簡単ではない、
と言う事がやっと分かる段階に成長したと言う事です。
ほとんどの人が皆そこを通過していきます。

ここでもっと真剣に練習をするか、偶然良くなるのを待つかで
将来のスコアが決まってしまいます。
せっかくゴルフの難しさが分かったのですから、
これを糧にレベルの高い練習に入られると良いかと思います。




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