短尺ＤＲを薦められたのですが・・

Question

短尺ＤＲを薦められたのですが、短いと
飛ばない気がして、どうも気が進みません。

長いほど飛ぶと理解しているのですが、
なぜ短いクラブを薦めるのでしょうか？


Answer

ＤＲはもともとは４２インチが標準だったのですが、
長いほど飛ぶということでどんどん長くなってきました。

現在の標準は４５インチだそうですが、
タイガーウッズは４３．５インチでマスターズに優勝しています。

標準という言葉によって、それがあたかも当たり前かのような印象を与えます。
今後どう標準が変わるのか分かりませんが、これ以上長くしても
飛ばない事が分かっているので、今度は短くして販促をするのでしょう。

ある人が４３インチと４８インチを打ち比べました。
５インチも長くしているのですが、ＨＳは秒速１ｍしか上がりません。
ＨＳが４７～４８程度なのですが、逆に４３インチの方が飛ぶのです。
これはシャフトが短いほどミート率が上がるからです。

やはり、４３インチでは４７ｍ、４５インチでは４８ｍという結果は
試打測定で実際に見た事がありました。
その時に、短いクラブはスピン量が少なく、実際に飛距離は
短いシャフトの方が飛んでいませんでした。

長いから飛ぶと言ったのはメーカーです。
ロボットでのデータですので、実際に普通の人間では
そこまで力がないのです。

したがって少しずつ長くしては販売を促進してきましたので、
シャフトはどんどん長くなってしまったのです。

最近は３Ｗの方が飛ぶという話を良く聞きます。
これはシャフトがＤＲより短い事、そしてヘッドが重いことなどで、
重量があってミート率が良いためにＤＲを超えてしまったのです。

シャフトを長くしたＤＲはヘッドを軽くしなければなりません。
軽くなればなるほど当たり負けして、球をつぶす力が減り
球の反発力が少なくなってしまいます。
相当な力と正確性がないと、長くしても飛距離は出ないのです。

まして、柔らかいシャフトだと方向も悪く、芯を外して飛ばずで
新しいクラブを買ってスコアが落ちた人が大勢いるのです。
クラブの進化について行けなかったと言ってプロを辞めた選手もいたのですが
こんな進化は単なる変化ですので、元に戻せば良いだけのことです。

現在のクラブを２インチ切って、鉛を貼れば本来のクラブの長さで使えます。
ただ、ヘッドは大きいので昔よりも易しいクラブになりますので
飛距離も昔よりは安定し易いと言えるでしょう。

メーカーは売れるクラブしか作りません。
販促テクニックを勉強し、メーカーやショップの言う事を
なんでもかんでも鵜呑みにしない事が大切です。