2017年12月16日土曜日

アプローチで突然のシャンク


Question

アプローチの練習で突然のシャンク
ハーフスイングさえもできなくなってしまい
ウェッジもピッチングも打てず
唯一打てたのが7番でのフルスイング
全く理由がわかりません
アプローチでライン出しのイメージで打とうとしたので
右手を使い過ぎた感がありますが
それが原因なのでしょうか


Answer

シャンクはヘッドが外回りしている事が原因です。
これはチップショットやピッチショット、そしてコントロールショットや
フルショットに至るまで同じで、ヘッドが球よりも外を回るために
シャフトの付け根(ソケット)に当たって右に出るのです。
したがって、ウッド系はソケットがないのでシャンクはありません。

さて、ではどうしてヘッドが外回りするかです。
外回りとは、置いた球よりも前の打席側をヘッドが通過する事で
この原因は様々です。

ヘッドが外回りする原因の一つに、肩の軌道があります。
クラブはほぼ縦に動くのですが、肩はほぼ水平に回転しています。
この二つの違う動きが融合されて斜めの軌道を作っているのですが
横が強いとヘッドが浮き、外回りします。

これはフルショットでも同じことで、横が強いとトップしたりシャンクし、
縦が強いとダフります。

両脇をしっかりと締めて体全体で回転したとしても、肩が水平に回ると
どうしても横が強くなってシャンクが出てしまいます。

したがって、アイアンではシャンクし、ウッドではヒールトップする球は
トップで肩を下げるとほとんど治ります。


次に多いのは肩ラインの向きとヘッドの軌道の角度です。
スタンスはオープンで目標の15度程度左を向き、ヘッドのテクバックが
飛球線で初めてミートするとしたら、このときにテイクバックをインサイドに
引いて、この差が30度になったとするとトップしたり
シャンクが出たりする事があります。

本来、スタンスがスクエアで目標を向いているときに、テイクバックの角度が
15度インサイドに引いてミートしていたのですから、自分が左に15度向いて
アドレスしていた場合には、ヘッドは飛球線上後方に上げなければなりません。

左に30度向いてアドレスした場合には、15度だけ手前に引いた軌道で
テイクバックしなければ、通常のヘッドの軌道角にはならないのです。
肩ライン(足や腰のラインも全て平行で)に対してのテイクバックの角度は
常に同じだと言う事です。

ただ、フルショットの場合、この手前に引く角度は番手によって違いますので、
テイクバック時のヘッドの引き具合で軌道を決めることができません。
前傾角度が番手ごとに違いますので、フルショットなどはテイクバックを
どの程度インサイドに引き上げるかは同じ角度ではないのです。

ただ、両脇を締めた寄せのショットの場合はほぼ同じになり
ヘッドを飛球線上後方に上げるという方法を取ります。ただ、
体がブレないように気をつけて同じ角度でテイクバックします。

体がブレるとは腕と体がバラバラになったり、手の位置が胸の前から
ズレ、両腕と胸でできる三角形が変形する事などがあり、
両脇を内側に締めて固定する事で、寄せは両腕を体から離しません。

そして、アームシャフト角、スパインシャフト角、スパインアーム角、そして
前傾角を一切変えずに肩を縦に回転させる事で安定した軌道を
作ることが可能となります。

イメージや感覚ではなく、このように具体的な動きを体が覚えるように
教科書通りの動きを何度も反復することが大切です。




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