2017年12月17日日曜日

ドライバーの手打ち


Question

ティーショットが上体中心のスイングになってます。
ビデオに録画してチェックすると、やはりベルトより上でスイングしてる感じです。
普段の飛距離はキャリーで240くらいです。

足を閉じて拳一つくらいのスタンスでも肩幅より少し広めのスタンスでも
そんなに飛距離は変わりません。
もっと下半身を踏み込んでスイングすれば飛距離が出る認識はありますが、
どうしても上手くいきません。

何に意識してスイングすればしっかりと下半身のパワーも
クラブにつたえることが出来ますか?
ヘッドスピードは48~50です。

下半身を少し意識出来たなあって思った時はボールの弾道も力強く、
キャリーで250~260いく時があるのですが、20スイングで1回あるかどうかです。


Answer

ほとんどのアマチュアは上半身だけで打っています。
特に腕や手だけで打つ打法は手打ちと言われています。

筋肉の7割は下半身だといいます。
また、手打ちという事はほとんど腹筋は使わずに
胴回りの横の筋肉で横にヘッドを動かして打っています。

ほとんどの筋肉を使わずに、手打ちの筋肉だけでも
筋力があれば男性ならば260Yほどは飛びます。
ない人でも220Y程度は出るでしょう。

では、欧米男子選手が350Yほど飛ばしているのは
何が違うのでしょうか?

通常、基本動作だけでも平均240Yほどは飛びます。
これはとくに力を込めて打つのではなく、ゆったりとした
リゾートスイングのような打ち方です。
ただ、効率の良い振り方をしていなければなりません。

我流ゴルファーはこのゆったりとした打ち方では
180Y~200Y程度しか飛びません。
しかし、これにヘッドの引き寄せやタイミングを合わせることで
効率の良いスイングができます。

力ではなく、重力と張りだけでも効率さえ上げれば飛ぶのです。
体重移動や落下力は重力です。
また、上半身と下半身の捻転差を付ければ体全体に張りが出て
その力をタメる事ができるのです。

また、体全体を弓とし、足のつま先からヘッドまでを
ムチのように時間差によるしなりを与える事でHSが上がります。

さらに、これに腹筋によるタメ、引き落とし、落とし押し、押し込み
腰の引きによる開き、左サイドの引き上げ、ブランコ漕ぎ効果
右脚の蹴り、腰の逆回転による捻転戻しなど、それぞれに
タイミング良く組み込めば、それぞれで10~20Yは飛距離が
伸びることになります。

質問者さんの下半身の動きとはどれなのでしょうか?
ニーアクションの事なのか、蹴りなのか、吊り上げなのか
踏み込みとありますので、ブランコ効果なのでしょうか?

いずれにせよ、20回に一回偶然に20Yほど飛距離が伸びても
それが再現できなければ意味がありません。
偶然当たるのを待っているのでは上達は期待できません。

それぞれの技の具体的な動きを練習し、定着させ
何度でもその動きができるようにするのが上達法です。

ミクシーのバーチャルゴルフ教室の高橋塾は、この技を幾つ入れ
そして、それぞれを何割程度に組み込むかなどのアレンジ型を
独自に編み出す段階にまで進んでいます。

それは全てをマックスに入れれば400Yは軽く超える打法ができますが
人によっては怪我をしますので、飛距離を落とした打法を研究し
グループとしてプロ選手の打法の分析まで行っています。

偶然に当たるのを待って飛距離の出る方法を模索するのではなく
すでに飛んでいる人が使っている体の使い方を素直に学ぶ事で
余計な遠回りをしないようにしましょう。




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