2017年12月26日火曜日

レッスンでダウンブローとしか言われない


Question

レッスンを受け始めて2年ほどになります。
当初から「ハンドファーストでダウンブローに打ちましょう」と言われ、
色々とドリルや修正をして来ましたが、未だにハンドファーストが出来ません。

「引っかけが出ます」「ダフリます」「スイングが分からなくなりました」
など色々な悩みをコーチに相談するのですが、
いつも「ハンドファーストでダウンブローに打ちましょう」と同じ答えです。

無意識にタメをほどいてしまうものは、治しようがないのではないか、
と諦めモードになって来ています。
何かハンドファーストに関する良いアドバイスがあれば、お教えください。


Answer

引っ掛けでも、ダフりでも、スイングが分からなくなっても
全てはハンドファーストで打て、という指導では話になりませんね。

それぞれに原因は違い、またいくらでも原因はあります。
そのミスごとに全てを修正していかないと、習っている意味がありません。

レッスンプロの資格はどの団体でも
ほとんど80くらいで回れれば取得できます。
団体はプロの称号を与えることで会費を取ることができますので
資金集めのために、より多くの人に与えるのです。

ツアープロとは雲泥の差があります。
同じプロと呼んでいるので、あたかも同じようなレベルだと勘違いされて
おられる方が非常に多いのですが、とんでもありません。

80で回る人とは中級クラスの人で、やっとダウンブローに打てるように
なった程度の人達がほとんどです。
(ダウンブローに打たなくてもパーは出ます)

恐らくハンドファーストでダウンブローと煩く言うのは
そのプロ自身がそこで飛躍した事が最近あって、それを強調されているという
可能性をどうしても考えてしまいます。

ゴルフは誰から何をどう習うかです。
それで未来は決まってしまいますので、とても重要な事だと思います。

レッスンの目的は基礎をまず教えてもらう事です。
そして基本動作ですが、その時にどの筋肉をいつどのくらい使うか
という具体的な動かし方を習わないと、簡単な動作では余計な動きや
ブレが生じて変な動きや無駄な動きが入ってしまったり、
また複雑な技はその通りにまずできません。

そして、それを3年ほど掛けて定着させるまで修正を重ねます。
診断してもらい、毎週でもズレやブレの修正をしてもらうのです。

それでも癖が出たりしますので、矯正ドリルなどでその
治し方や原因などを同時に教えてもらいながら、将来的には自分で診断し
自分で修正ができるためのノウハウをそこで覚えます。

これを怠ると、タイガー打法などは難しくてすぐに忘れたり
ズレても自分ではほとんど気がつきません。
それが悪い癖の始まりです。
早期発見、早期修正で遠回りを防ぐのです。

もちろんご自身の目指す打法を効率良く教えてもらえ、
分解ドリルなどでステップごとに教えられるコーチでなければなりません。
ただ振せてダメ出しするようなレッスンでは、良くても時間が掛かり過ぎ
悪ければ生涯習得する事ができません。

基本動作を習得する場合、どこの筋肉をいつどのくらいの力量で
動かすのかをしっかりと教えてもらえば、嫌でもダウンブローに
打てるようになるはずです。
できないのは、使う筋肉が違ったり、タイミングが合っていないなど
メカニズムの問題です。

例えば、同じ走るにしても、いろいろなフォームがあります。
それぞれにどの筋肉をいつ、どのくらいの力量で動かすかなどで
そのフォームが違ってきます。

効率が良い走り方、瞬発力の出る走り方など、ただ走るだけでも
具体的に習った人の走り方は非常に効率が良くとてもきれいです。

まして、タイガー打法などは、その何十倍も複雑な動きの
組み合わせでできていますので、いくらでも間違った筋肉の使い方や
タイミングのズレなどがあるのです。

この打法は250年とも600年とも言われる歴史の中から
最高の物だけが残されて、凝縮されたノウハウによってできた物で、
これは見て盗めるほど簡単な技術ではありません。
まず、教える側が分かっていない事が多いので要注意です。




0 件のコメント :

コメントを投稿