2018年1月12日金曜日
バックスイングは真後ろに引く?!
Question
バックスイングでクラブヘッドが正面にあるように
真後ろに引くと言っていますが、
フルスイングでは確かにいい感じに出来るのですが、
ショートアプローチの場合に
そのバックスイングをすると全く打てないのですが、
どうすれば打てますか?
Answer
恐らく、体の前にクラブが常にあるように振れという指導の事を
仰っているのだと思います。
この表現も多少曖昧ですが、インパクトで肩がスクエア
になる状態で打つというのは最も効率の良い打ち方です。
トップでも同じようにほぼ上半身の正面に(やや右ですが)
位置し、フォローでもほぼ前(やや左ですが)にある
のが正確に打つ秘訣でもあります。
ただ、体はしなります。
またムチのようにしならせる事で飛距離をアップさせます。
したがって、トップからインパクトまでの間にしなり、
そしてそのしなりをタメとして一瞬に解放してインパクト
という動きによってHSを上げるのです。
ところが、デンデン太鼓のように太鼓が回りながら紐を引っ張って
最後まで回りきってからあとから球が着いてくるような打ち方では
しなりの解放のパワーが使われていません。
このように常にクラブが正面にあるという表現は
厳密に言えば不正解なのですが、ある意味、
このような感覚で振る事は正解と言えるでしょう。
それを良く理解した上で動作を考えてください。
まず、基本的にフルスイングは、寄せに使うピッチショットや
チップショットとは別物です。
チップショットなどは両腕を体に近づけて、肘の近くまで体に接していて
小さい動きで振ります。
したがって、フルスイングとはスパインアーム角(背骨と腕でできる角度)
が違います。
ただ、両腕と胸でできる三角形を崩さないのは同じです。
できるだけ崩さすに形を保ち、しなりを使わないのが
チョップショットやピッチショットです。
フルショットのテイクバックで引く地面に対しての方向は
番手によって違います。
しかし、体に対してはどの番手も全く同じ角度や方向に
手やヘッドを移動させる事でワンスイングのコンセプトに合った
テイクバックが可能となり、これを習得することで
どの番手を同じように振っても当たるようになります。
手の軌道、ヘッドの軌道の両方を決まった位置を通すことで
一種類の安定した動作ができるようになります。
これが最も再現性が高く安定した効率の良い上げ方ですので
これを実現するための条件をそれぞれ全て揃える必要があります。
この条件が揃っておらず、一部分だけを変えると
軌道が変わることがあって、全く当たらなくなる事があります。
しかし、当たらないからその動きが悪いのではなく、
バランスを崩しただけでほかの部位で調整すると当たるようになり、
さらに飛距離が出ることがあります。
メカニズムを理解し、当たらない原因を特定し、
それに対しての調整を行えば当たるのですが、
どこをどう修正するかが分かっていないと
崩れたままになってしまいます。
ゴルフは調整方法や修正方法、診断法や矯正法などを一緒に習得すると
忘れたりズレたりした時でもすぐに戻せるようになり、
迷路に落ちたり、転落せずに済むのです。
まず、物理的にどう動いたらどうなるかを知ることからはじめましょう。
一時しのぎで修正してもらっても、このようなことは将来的に
いくらでも出てきますので、自分で解決できるだけのノウハウを
身につけるようにしてください。
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