2018年3月17日土曜日

一ヶ月のブランクで当たらなくなった


Question

70前のシニアです。ショットが全くだめです。助けてください。
ゴルフ歴35年HCは13です。少しメタボ体系身長165cm、体重71kgです。

月5回プレーしていましたが、この1ヶ月、全くクラブを握らなかったら、
ドライバーも当たらず、スプーンも当たらず、特にティショットが全くだめです。
チーピンの150Y~170Yしか飛びません。先っちょばかりしか当たってません。
同伴者曰く、体が先に回っていて、ヘッドアップして手が遅れていると言われました。
パワーが無いので、体ばかり先に回し過ぎています。どうすれば直るでしょうか。


Answer

35年もゴルフをされている方でも、わずか1ヶ月のブランクで
当たらなくなるというのがゴルフです。
このような体験談は初心者にとっては大変貴重なお話です。

これは物理的なメカニズムでのスイングを把握しておられないからで
感性と再現性だけで成り立ったゴルフをされているからなのです。

週一でプレーされている間は再現性を保てたのですが、それは一時的な
感性によって維持されていただけだという事です。

パターや寄せなども同じです
タイガーがしばらくお休みしていた間に、寄せが全くできなくなっていました。
世界のスーパースターですらお休みすればそのフィーリングがなくなるのです。

さて、初心者の方にはこれが良く分からないかも知れませんが、
ショットにしても同じようにフィーリングだけで打っている人がほとんどです。

ヘッドがどこを通って、どこからどのタイミングで切り替えして、どの軌道で
落としてくるかというメカニズムを頭で把握しておくと
ズレたり、ブレた時にすぐにその場で修正する事ができるのです。

質問者さんのようにスイングが固まっている方は、何度打っても
先っちょに当たるという症状になるのですが、このときに考えられるのは
ほとんどの場合セットアップにあります。

アドレスの姿勢やアライメントがくるっている場合が多く
これを治さずに試行錯誤していると、今度はせっかく固まっていたスイング
自体が崩れてしまいます。

このような原因は基礎にあります。
アドレス時の前傾角度や手や球の位置など、セットアップ自体が
ズレているとすぐにでも当たらなくなります。

この基礎すら教えていないゴルフ界では、当たらなくなってから
慌てて修正をしようとするのですが、何が悪いのか、どこがズレたのかの
診断や修正ができる人がほとんどいません。

プロでもDRが当たっている時にはアイアンが当たらない、
アイアンが良い時にはDRが上手く行かないなどの症状を
訴える人が多いのは、前傾などのセットアップがいい加減で、
感性だのフィーリングだけで打っているからなのです。

プロでしたら、すぐ球に近く立って応急処置をするのですが、
質問者さんは球との距離を変えて、とりあえず応急処置はせず、
その場で原因を探そうとして模索していたのだと思います。

プロはすぐに球に近づいて打ち、ラウンドが終わってからその原因を
コーチに教えてもらい、翌日からはまた普段のスイングに戻す事が
できるのですが、分けの分からない同伴者にアドバイスを貰っていた
のでは解決するどころか総崩れする可能性の方がかなり高いのです。

診断力のない人のアドバイスを聞いていると、どんどん崩れて
最後には引退と言うことになります。
事実、それで引退したプロ選手が大勢います。

ゴルフを甘く見てはなりません。
基礎をしっかりと習得し、正しい診断と正しい修正法で常に調整しながら
そのフィーリングを維持させる方法を覚えておかななければ、いつでも
スランプに陥ります。

まずは基礎です。
基本となるアドレスの前傾角、アームシャフト角、スパインシャフト角、
スパインアーム角、側傾角、球と足の距離などを一定にし、ワンスイングで
シンプル化したセットアップでまず構える方法を練習しなければなりません。

変なグリップをしていたり、アライメントが毎回違っていたりするだけで
球は当たらないだけではなく、それを無理に当てにいくとスイングが崩れたり
下手を固めるという、とんでもない遠回りをする事になるのです。

体ばかり回し過ぎているなどのアバウトな表現をされておられますが、
果たして物理的にどこがどう違っているから先っちょに当たっているか
という因果関係を把握しておられるのでしょうか?

しかもそれを人に伝える言語化があいまいで、それを聞いた人が特定できず
適当な回答をいい加減に言語化したのを読んで、それを勝手に解釈してでは
どうやって真理に到達できるのでしょうか?

ゴルフの原理が分かる方でしたら、このような解決法ではとても
修正できるような簡単な物ではない事くらいすぐに分かるはずです。

35年してもこのように壁が来るのです。
基礎の中の一つでも欠けていると、いつまで経っても悩む事になるのです。
体力だの年齢だのの以前の問題です。

我流ゴルファーにはとても想像すらできない世界かと思いますので
診断力があり、修正方法を知っている人に治してもらってください。




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