2018年4月7日土曜日

安定して70台で回るには?


Question

安定して70台で回るには?
どうすれば良いのか悩んでいます。

ベストは77ですが、いまだにハーフ50近く叩くことがよくあります。
いくら頑張ってもボギーダボの連鎖から逃れられない状態が続いた後、
技術的には何も変わっていないのに急にパーが4個5個と続いたりします。
ショット自体は叩いている時でも良い時でも大して変わりありません。

何がきっかけか自分でも判らないのですが、例えばパーオンできずに
難しい寄せワンを拾った後、急にスイッチが入ったように淡々と
パーが取れ始めたりします。一旦スイッチが入ると、普通はオフには
なりません。

スタートホールから自ら能動的にこの”スイッチ”を入れる方法について、
アドバイスが欲しいです。


Answer

ベストが70台の人と、平均が70台の人では実力の差があります。
これは技術に大きな差があって内容が全く違うと言う事です。

平均が70台と言う事はベストはアンダーです。
あるいは60台が出せる人と言う事で、質問者さんより
もう一段上のレベルです。

この違いは何かと言うとパーを取りに行く内容か、バーディーを取りに
行く内容なのかの違いです。
このボーダーラインが片手シングルと両手シングルです。

デイビッド・ロイド・ジョージ の名言を残しています。

・ ハンディ30の人はゴルフをおろそかにする。
  ハンディ20の人は家庭をおろそかにする。
  ハンディ10の人は仕事をおろそかにする。
  ハンディ5以下の人はすべてをおろそかにする。

ここでHC30と20の間、20と10の間、そして10と5の間
に3つの大きな壁があるという事をこの名言は示しています。

3つ目の10と5の間の壁とはパーを取りに行くゴルフか
バーディーを取りに行くゴルフかの違いです。

パーはグリーンに近づけて寄せワンでもパーですし、
バーディーチャンスの50cmを外しても同じパーです。
ここではこの内容の違いを言っています。

それはアイアンショットの精度とDRの飛距離です。
アイアンショットがいくら正確でも残りが9番アイアンか5番アイアンか
の違いが毎ホールあったとしたらどうでしょう。

PWやウエッジでグリーンに乗せられる人はそれだけピンに近づける事が
できると言う事で、バーディーチャンスが増えるのです。
ここで飛距離を伸ばす必要が出てきます。

ただ、DRだけ飛ばせても、ショートアイアンの距離や方向が合わなければ
バーディーチャンスとはなりません。
いかにバーディーを取りに行けるかという内容がバーディーゴルフです。

目標は全部をパーにするのではなく、3分の1はベタピンのバーディー、
3分の1はバーディー逃しのパー、そして最後の3分の1が寄せワンのパー
という内容を目標にしないと平均が70台、あるいはスクラッチには
ならないのです。

したがって、ゴルフの内容を変える必要があり、スイッチを入れる方法だとか
波に乗るとかの話ではないと言う事をまず理解する必要があります。


今、連続でパーが取れているのはたまたま調子が良く運が良いだけで、
バーディー逃しのパーではないはずです。
寄せが上手くいくとパーが拾えて、いかないと「乗らず寄らずの2パット」
というありきたりのボギーが連続で出るのです。

これはたまたま運が悪いとか、スイッチが入っていないとかの問題ではなく
DRの飛距離が足りず、アイアンの精度が悪いと言うだけの事です。

ほとんどが二打目が遠いホールが続いた時に連続ボギーに
なっているはずです。
したがって、パーオンしなかったり乗っても3パット圏内で、
バーディーを取りに行くような内容ではないのです。

週2回コースで4回練習場で調整をしていれば、突発的に良いスコアが
出るとは思いますが長続きしません。
ベストが70台になっても、その技術で毎回70台は出ないのです。
易しい短いコースで天気や同伴者との相性も良く、体調もゴルフの調子も
良い時と運の良い日が偶然にたまたま重なった時だけなのです。

飛距離を伸ばし、ショートアイアンでベタピンに止めるだけの
スピン量があるショットが打て、そして精度を上げる事で
今のパーゴルフから脱出できるはずです。

ゴルフには特効薬はありません。
波に乗るだのスイッチを入れるだのイメージやコツ等ではなく
飛ばしの技術を身につけ、ダウンブローで打ってピンポイントで
落とせるだけの技を磨くための大改造が必要です。

ちなみに上の名言のHC5の人の「全てをおろそかにする」という意味は
「全てを犠牲にしないとそれ以上には行けない」とうい意味です。
これは登竜門でアマチュアにとっての最後の難関です。

ほとんどの人はその技術を持たずに門前まで行き、
そこで自分の技術のなさに初めて気が付くのです。
最初からその技術を習得してそのスコアが出た人は、この大改造がなく
最短でこの壁を越えることが可能なのです。

家庭も仕事も趣味も友達も、全てを犠牲にして技術に磨きを掛けないと
通常はこの難関を通り抜ける事ができないと昔から言われる事です。

年齢にもよりますが、体力的に大改造するだけの意欲と体がありましたら
もう一度最初から出直す覚悟で取り組んでみては如何でしょうか?




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