2018年6月11日月曜日

右肩が下がり振り遅れ?!


Question

右肩が下がり、振り遅れてしまいます。
右肩を高く保つにはどうすればよいでしょうか?


Answer

インパクトで右肩が下がるとなぜ振り遅れるのでしょうか?
なぜ右肩でヘッドと手のタイミングを変えられるのかの
メカニズムが理解できません。

その昔、肩は背骨を軸として常に直角のまま回転させろ
という指導がありました。

これはシンプルなリゾート打法の指導です。
クラブの重みで振り子のように振って球を運ぶといった
いわゆる飛距離を追究する前の、今で言うコントロールショット
に近い打法の指導でした。

このメカニズムを良く知らない人達がその指導を理解もせず
ただ口移しに伝えてきた内容が未だに残っているようです。

30年前から進化したタイガー打法は、肩の動きは今や
直角ではありません。

直立して肩を回した場合、肩ラインは水平に回転させろ
というのが30年前のスイング理論でした。

ところが、トップでは左肩を下げ、フォローでは右肩を下げて
肩の回転に上下運動を入れたのが現在欧米で主流となっている
21世紀のモダンスイングです。

これはヘッドの軌道面、手の軌道面、そして肩の軌道面を
一体化させると超高速スイングでも耐えられる効果を狙い
三軌道を一面化したメカニズムです。

リゾート時代では速度がゆっくりだったために、クラブや腕の重量の
割合が大きく、浮き上がる事がなかったのですが、高速で振る打法
では、速く振るとヘッドが浮いてヒールトップします。

これは肩の回転がフラットだからです。
肩は水平に近い回転をしているのに、手やヘッドは斜め軌道です。
肩を速く回せば回すほど肩ラインの延長上にヘッドが行こう
とするためにヘッドが浮いてしまうのです。

これを解消したのが三軌道一面化理論です。
人体構造上大変難しいのですが、もしこれが完璧にできたとすると
速く振れば振るほど軌道修正されてミート率が上がるという論理です。


振り遅れは手の速度とヘッドの速度が合っていないだけで
スイングプレイン上の先後の誤差です。
肩の軌道はヘッドの軌道面自体を変えるもので、それは左肩です。

まして右肩がどう動こうが軌道面を変えるだけの影響力はなく
まして振り遅れなどとは無関係です。

スイングの原理を良く勉強して、メカニズムを把握し、それに合った
スイング理論だけを信じる事が大切です。

雑誌や如何わしいサイトでのジャンク理論やガラ系理論は有害な
ものがあります。
無益だけでも遠回りさせますので、まして害ある論理はその人の
ゴルフ人生を致命傷までに大きく左右します。

勝手な考えや我流の怖さを知らないゴルファーがあまりにも多く
7割の人は一生掛けても上手くなれずに終わっているのが現状です。

ゴルフはいい加減な姿勢では上達できません。
心して取り組む事が大切です。




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