2018年6月13日水曜日

なぜ、インサイドアウトが良いの?


Question

ダウンスイングの軌道でインサイドアウトが良いと
モダンゴルフにかかれてたのですが、何故良いのでしょうか??

真っ直ぐひいて真っ直ぐもとのアドレス位置に戻してくるのと
どの様な効果の違いが生まれますか??


Answer

ベンホーガンがその昔に書いた近代ゴルフという著書で
多くのゴルファーがこれを勉強し、指針にしてきました。

さて、ベンホーガンがなぜドローが良いと言ったのか、
その理由は二つあります。
一つはダウンブローに打つと自然に軽いドローになること、
そして、パワーを出す縦の動きが強いとドローになる事です。

ドローだと弾道が低くなるからだとか、あるいはアームシャフト角
をインパクトで伸ばすと手の軌道が多少インアウトになるなどは
特に大きなメリットではありません。


ダウンブローで打つ事はバーディー山のゴルファーには必須で
試合などの硬いグリーンで止めるためにバックスピンを掛けます。

この際に、最下点の手前で打つために、球を打ってから
ターフを取る(地面を掘る)のでダウンブローになります。

同時に、上空からヘッドの軌道を見た場合、前の打席側に
一番近くなる点を最頂点とします。

この最頂点で打てば球は真っ直ぐに出るのですが、最下点の
手前とはほぼ最頂点の手前になるために、出球は右になります。

この場合、軌道はインアウト状態でもインパクトでフェイスがスクエア
になっていれば、球は戻って来て軽いドローとなります。
ただ、フェイスもスクエアの直前だとするとプッシュとして右に出て
そのまま真っ直ぐに右に飛んで行きます。

したがって、最頂点の手前で打つ場合にはローテーションが多少
早めになるように調整するかインパクトの形で変えます。この
少し早めにフェイスをスクエアにする打ち方がナチュラルドローです。


二つ目の理由は縦横の配分です。
縦の動きが速いとは、肩の回転(横の動き)に対して
ヘッドの落下度(縦)を意味します。

肩が開いてからヘッドが降りて来るとアウトイン軌道になります。
また、逆に肩を開かずにヘッドが先に落ちて来るとインアウト軌道
になります。

この場合、横の回転で打つよりも、縦に下す力で打つ方が
力が入り、よりHSを上げる事が可能となるのです。

薪割りや杭打ちは落下力が使え、また人体構造上縦に動かす
筋肉が強いためにパワーが出ると言う事なのです。

飛球線上後方を向いたまま左斜め下にクラブを引き落とすのと、
肩を回しながら横回転で打つのでは、パワーの入り方が違います。

したがって、弾道が低くなるから飛ぶのではなく、縦の力をフルに
使う事によって飛距離が出るのです。

この同じ縦横のタイミングでフェイドを打つとパワーフェイドになります。
ドローと同じ打ち方で、フェイスを開いて左を向くだけのフェイドで
肩を先回りさせて打つフェイドではありません。

ただ、これはロフトが寝る分だけ弾道が上がりますので、番手間など
の距離を調整する場合に使ったり、右から左に下っている斜面に
落としてすぐに止めたい場合などに使います。

インアウト軌道はテイクバックでインサイドに引くと思い込んでいる方
が多いのですが、確かにインアウトに降ろし易くはなりますが
それでも肩が先回りしてしまえばアウトイン軌道になってしまいます。

ヘッドの軌道はあくまでもスクエアです。
スクエアに上げてスクエアに下すのですが、横の動きと縦の動きの
バランスによって球質を変える事が大切です。




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