2018年7月13日金曜日

フェイドがスライスになりました


Question

ゴルフを初めて二年なのですが、ドライバーで今まで
ストレートに近いフェードで打てたのですが、
最近スライスが出だしました。

スイングはずっと一緒のつもりなのですが、
良くわからなくなりました。
ヘッドスピードは初期より4ぐらい上がってます。
ヘッドのウェイト、代えたら変化はありますかね?


Answer

はい、これはスイング速度を上げる時にはヘッド速度も上げないと
タイミングが合わなくなると言う事例です。

ヘッド速度(HS)が4m上がったからには、恐らくスイング速度が
上がったのだと思います。
ところがスイング自体の速度が上がると振り遅れという現象になり、
HSとのバランスが崩れてヘッドが手より遅れて来るために
フェイスが閉じないままインパクトとなってスライスになるのです。

飛距離を出す時にはいかにHSも上げるかです。
ところがほとんどの人はスイング速度だけ上げれば良いと思って
力んで振り回します。
そこでどうやってHSを上げるかを習得する必要があります。

ほとんどの人はもともと打つ時にヘッドが遠回りしています。
したがって、そのまま力を入れれば当然振り遅れます。

ところがヘッドを近づけて体の近くを通したり、腕にタメを作る事で
ヘッドが走るのです。

フェイドの癖球がある人は肩と一緒に手が回って来るために
ヘッドは元々多少ですが遠回りをしています。
また、2年の独学では恐らくヘッドを近づける動きやレイトヒティング
などの技はまだ習得されておられないと思います。

ヘッドは体の近くを通るほど速く動きます。
これは慣性モーメントの原理で、鉄棒の大車輪でも同じです。
鉄棒にぶら下がってグルグルと回っている時には体が伸び切って遠回り
しているのですが、着地前に回転速度を上げようとした時には
腰を曲げて体全体を短くして勢いを付けて回転を上げています。

この原理を利用する事でヘッドが遅れなくなるのです。
ゴルフではこの現象を起こす方法の一つに引き寄せがあります。
引き寄せる事によってヘッドは体の近くを通り、体に巻き付くように
とか、ヘッドが最短で球に向かうなどの表現を良く聞きますが、その
動きを利用してヘッドを走らせるのです。

また、インパクトギリギリまでリリースをしないと腕にエネルギーが
溜まります。
このタメの解放によってよりヘッドが加速されますので、できるだけ
最後までリリースをしないというレイトヒティングという手法を習得
すると良いでしょう。

リリースとは左手首のアンコックと左腕のローテーションです。
ギリギリまでこの二つを行わないようにする技術を習得して
よりヘッドが走る振り方を覚えると、スイング速度を上げてもバランス
が取れてストレート球が打てるようになります。

それぞれの技術はほとんどのアマチュアは身についていません。
道具を調整する事である程度は治るかも知れませんが、限界が
ありますので、まずは技術を習得するようにされると良いでしょう。





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