2018年8月26日日曜日

筋力トレーニングについて


Question

先日、YouTubeにアップされてたリッキーファウラーの
振りにいったときのスイング動画、とても勉強になりました。

そこで、技術か7割、筋肉3割というのは分かってるのですが、
ああいうスイングに必要な筋肉、トレーニング方法などが知りたいです。

必要な場所に必要な筋肉がある方が、ケガの予防にもつながるかと思います。
よろしくお願いします!


Answer

ゴルフは全身の筋肉を使いますので程よく全身と言う事になります。
特に新しい打法ほど使う部位が多いのが特徴です。
ただ、普段の生活ではほとんど使わないような部位まで使いますので
その部分をとくに強化する必要があります。

ゴルフを長年されている方で打つ事によって付く筋肉は上半身の
捻転戻しです。
肩をしっかりと回す運動が多いので肩を回す筋肉が強化され、バット
などでトレーニングすれば、その筋肉は十分に強化されると思います。

しかし、ほとんどの方が苦手な動きはとくに腰を開く力です。
直立して腰だけ左に回転させる時に使う筋肉なのですが、これが素早く
回転できるかどうかです。

バンプの直後の腰の開きにはこの腰がいかに速く回せるか、開けるか
と言う動作によって飛距離が変わってきます。
これはパワーではなく俊敏さが必要です。

次に弱いのはニーアクションです。
左右の脚の蹴りが素早くできないとスイング速度について行けません。
ほとんどの方はまず左右の脚の運動はやった事がないと思います。

左脚はつま先で前打席方向に床マットをズラす動作です。
この蹴りだけで体全体が後ろ打席方向によろけるくらい蹴る事が出来る
のですが、ほとんどの人がこの動作すらできません。

そしてさらに腰を瞬時に開く動作と左膝を伸ばす動作を同時に行うと
リッキーのような腰の開き方ができるようになります。

右脚はまず右後ろにカカトを上げたまま蹴るのですが、同時に砂掛けを
します。
犬が足で砂を掛けるように、後ろ打席方向に地面を蹴ると体全体が
かなりの勢いで回転します。

この際に右脚を伸ばし、右腕を伸ばすと左脚前に置かれた大型冷蔵庫を
倒すくらいの力が出るはずです。
右脚の蹴り、上半身の捻転戻し、右腕での押し込みなどの力を同時に
行う事で、球を打っても右肩が目標方向を向くまで綺麗に回転し、
時にはフィニッシュでぶつかって回転が余るほど回転します。
ちなみにタイガー打法はこれらの動作を控えめに組み込んでいます。

さらに飛距離を出すのでしたら、ダンベルを持って座ったまま左右に振り
上半身の捻転、あるいは逆捻転の筋力を強化する事も有効的です。

正しいフォームで野球のバットを振るのも筋トレになりますし、ジムで
これらの部位の強化をするのも良いのですが、あまり重いバーベルを
背負ってのスクワットとか、腰に負担の掛かるトレーニングは腰を傷める
事がありますのでほどほどにしてください。

また、筋肉は強化できますが、腱や靭帯は医学的には強化できないと
されていますので、あまり筋力を付けすぎると自ら切ってしまうとの事
ですので筋トレのやり過ぎには十分に気を付けてください。

肩周り、腕や胸なども三角形を崩さずに振れるように強化したり、また
腹筋や背筋の強化も大変役に立ちます。
基本的には全身のほどほどの強化だと思ってください。

言うまでもなく、運動をすればそれだけ栄養が必要です。
総合ビタミン、総合ミネラル、そして必須アミノ酸の補給は必須です。

筋トレと練習の両方を平行して行うのは大変危険がともなりますので
ジムでトレーナーに説明して、どのような運動でこれらの部位を強化した
ら良いかのメニューを作ってもらっても良いと思います。

スイング練習もそうですが筋トレはくれぐれも自己責任で行ってください。
体は生まれ持ってそれぞれに丈夫さに個人差があると聞きます。
人と同じ事ができない人もいますので、ご自身に合ったトレーニングを
していただきたいと思います。




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