2018年8月9日木曜日

腕の形を崩さずにテイクバック


Question

アドレス時の握ったグリップからクラブまでの形を崩さず、
腕が折れたり身体が動いてスイングをするという考え方は間違ってますか?


Answer

ご質問を整理させてください。

アドレス時の両腕と胸でできる三角形を崩さないようにそのまま上げると言う
意味のご質問でしょうか? だとしたらある意味正解です。

この際に良く右肘を突っ張ったり、逆にすぐに折り畳むのではなく
アドレス時で構えた右肘の角度を保ちながら7時半まで上げるのが現在の世界
の主流です。(左腕が7時半になる位置でシャフトは水平)

そして、ここから初めて右肘が曲がり始めても三角形の内角はは崩さずに
そのまま上げる事ができます。

これは賛否両論あるのですが、中期の打法ではヘッドが地を這うように
低く出してから上げると言う動作でテイクバックするのですが、タイガー打法
にこの動きが多少残っています。

これが余計な動きだとする意見と肩を回すのに必要な動きだと言う意見と
見解の相違があるのですが、余計な動きは一切排除すると言うコンセプトから
見ると、タイガー打法で肘を伸ばさないと言うアレンジ型が正解だ
と言えるでしょう。

また、この動作をスムーズにするには右肘の方向です。
肘の裏側を正面打席方向に向けてアドレスし、むしろもっと外側に向ける
ようにしながら上げると右腕が曲がる方向が決まります。

肘の裏側が正面よりも左を向いて構え、その方向のまま上げる人がいますが
これだと途中で右腕が畳めなくなり、詰まったりチキンウイングになります。
右腕を一旦伸ばして突っ張るとこの肘の裏側が左を向く傾向がありますので
それも含めて伸ばさない方が効率も良い事になります。

余計な動きを削ぎ取ると言うのが精度を上げる一つの方法です。
あるプロが、プロとアマの違いは余計な動きだと言った事があります。
アマチュアの余計な無駄な動きを削ぎ取って行くとプロになるんだとまで言う
くらい、アマチュアは余計な動きが多いと強調したかったのだと思います。

確かにオヤジスイングは酷い人になると半分くらいはいらない動きで肝心な
動きがほとんどありません。
なぜ、その動きが必要なのか?いわゆる儀式と言われる余計な動きです。
打つ前のルーティーンから、打った後の酔いしれる所まで、あまりにも
不要な動きが多いのがオヤジスイングです。

このような見方をすると、テイクバックの三角形を全く変えず、右肘だけを
曲げながらテイクバックするという、一番シンプルな動作に世界の最新の打法
は進化していると言えるでしょう。

より飛距離を出す打法へと進化しながら、方向を大切にしたシンプルな動き
を追究するという、両面からのアプローチをしているのが現在の方向性です。

ブレやズレを最小限にする意味から言えば、右肘は突っ張らず、伸ばさずに
テイクバックする動作をお奨めします。




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