2018年8月8日水曜日

右に動いた左膝を戻す?!


Question

バックスイングで右に動いた左膝をダウンスイングで戻すということ
を意識してスイングを始動するというのはどうでしょう


Answer

基本的にスイング動作は最小限で最大の効果を出す事が理想です。
テイクバックで左の膝が内側に動くので典型的な打法が
クラシック時代に流行っていた打ち方です。

ところが中期になってジャックニクラウスなどが左の膝は前に出す
だけで内側には入れなくなりました。
これは腰の回転を少しだけ抑えるために流行ったのですが、左の
かかとは上げていました。

そしてタイガーの出現直前にフレッドカプルスやデイビスラブなどが
ベタ足としてカカトを上げずに、また膝も前に出す度合いを減らし
さらに動きが少なくなったのです。

何だ、こんなに動きを少なくしても飛距離はでるんだ~!と思われた
方がおられたとおもいますが、これは腰を止めていたために、逆に
張りが大きくなったのです。

このように動けばその分戻さなければなりません。
スエーにしても沈みにしても、動かせばそれだけ精度が落ち易く
それはブレの原因になるのです。

もちろん、スエーも沈みも動けば動くほどパワーは出ます。
ところが、正確に元の位置に戻さなければなりません。
これもまた再現性なのでその分練習がなされ、正確性が高まれば
それが武器にはなります。

その昔、ドラコン打法で後ろから走って来て球の前で止まって打つ
という飛ばし屋がいました。
恐らく横の動きとしては最高の打法なのですが、いつしか消えて
行きました。
恐らく正確性がそこまでは上がらなかったのでしょう。

どこまで動いて、どこまで止めるかは個人の自由です。
ただ、先人の知恵として、また打法の進化の傾向としてはできるだけ
シンプルに、不要な動きをできるだけ排除する方向にあります。

ただ、体が丈夫で人の何倍も練習ができる人は、多少の動きでも
再現性を高める事が出来るのでしたら色々な動きを組み込んでも
構わないとは思いますが、左膝が内側の前に出るほど腰が回って
いると言う事ですので張りは少なくなり、クラシック時代の打法の
動きが入っている動きをされているのだと思います。

左の膝はテイクバックでは少しだけ前に出し、切り返しでは外に出し
外旋しながら伸ばすと言うのが世界の最先端動作です。

感覚や経験に頼ったり、コツだとか意識で習得するのではなく、
どう動くのかを頭で理解し納得した上で体に定着させる事が大切です。
先人の知恵が凝縮された教科書を勉強し、世界の主流の打法を研究して、
遠回りせずに上達されてはいかがでしょうか?



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