2018年9月19日水曜日

片手シングルになるには?


Question

シングルになって2年ですが片手シングルが全く見えません。
だいたい7~9を行ったり来たりしています。
3ぐらいを目指してレッスンを受けたり練習も行っているのですが、
スコアはなかなか安定しません。

どんな事をやると片手シングルに成れるかを教えて下さい。
来年からシニア入りするのでここ2~3年が勝負だと思っています。
よろしくお願いします。


Answer

両手シングルとは6~9までの人を言います。
そして片手シングルとは1~5までの人で、この両者には
実は大きな差があります。

これは両手の場合はパー山ゴルフで、片手からバーディー山の
ゴルフという内容になるからです。

ここには大きな壁があります。
パーゴルフでいくら練習していても、上には行けません。
それはなぜかです。

パー山ゴルフとは頂点がパーです。
基本的に全てのホールがパーになる内容で、たまに偶然バーディー
が出るようなゴルフです。

これで失敗をするとボギーが来て、良くて70台、悪い時は80台
が出るような内容となり両手シングルのハンディーとなります。

それに対し、片手という人はアンダーを実力で出せる人ですので
バーディーを取りに行くと言う内容に大きく変わるのです。

では、パーを取りにいくゴルフとバーディーを取りに行くゴルフの
違いとは何なのでしょうか?

アマチュアのおじ様達のシングルはほとんどが両手です。
これはまず飛距離がないので、長いパー4は二打で届きません。
寄せが上手いので拾って拾ってのパーという内容です。

寄せは基礎などもほとんどなく、勝手に振っても慣れで、長年プレー
していると上手くなるのです。
寄せやパターは経験値ですので、おじ様達はとても上手いのです。

ティーショットはとにかく飛ばなくてもFWに乗せ、二打目はとにかく
グリーンに近づければ良いのです。

グリーンから近ければ寄せでなんとかパーが取れます。
これで寄せまでに大きなミスがなくなるのに20年くらい掛かりますが
それ以上の内容にはならないのです。

ここで改造するにはまず飛距離を伸ばす必要があり、それには打法を
完全に取り替える必要があります。
200Y程度の飛距離から260Y程出せるようにしないと
まず、バーディーを取りに行く内容とはなりません。

また、バックティーでしたら280~300Yが出せるようなスイングに
改造しないとバーディーを取りに行けるような内容にはなりません。

ここで大改造するとなると、一度今までのスイングを崩さなければならず
初心者と同じスコアになってしまいます。
これでほとんどのおじ様達は改造しません。

6000Y程度の短いコースしか行かず、それで楽しむ事になります。
しかし、どうしても片手に成りたいというのでしたら、飛距離の出る打法に
替える必要があります。

これがゴルフの遠回りです。
最初から260Y出せる打法で練習していれば、ここで改造する必要が
なかったということです。

我流で誰にも習わないのが偉く誇りだと思っておられるおじ様達は
このように取り返しがつかない事になるのです。
これは自業自得ですので仕方がありません。

これから大改造しても、若い時と違ってまず動きが習得できず、そして
定着に何倍も時間が掛かる、またズレやブレが修正できずに5~6年
掛けても元のスコアに戻らないどころか、老化によって体力が限界で
怪我をしたり定着せずに崩れたまま人生を終える事もあるのです。

このリスクを背負ってまで改造しますか?
もちろんシニアでも改造した人がいます。
プロでも改造しているのですが、そこまで専念できれば、あるいは
そこまでのモーティベーションがあれば不可能ではありません。

しっかりとコーチについて改造しても難易度が高い打法は3年は掛かります。
若い人でもこのくらいは掛かりますので、よほどの覚悟が必要です。
スイングでトップの位置を変えるだけでも半年は掛かります。
まして40Yも飛距離を伸ばすには4種類の飛ばしの技を組み込んで、
しかも、それに耐えられるだけの基本的な事も変えなければなりません。

幸い、まだシニア前ですので改造するなら今が最後のチャンスかと思います。
しかも、今度は遠回りをしている暇はありませんので、しっかりと信頼できる
コーチに習って、定着するまでは修正をしてもらいながらの改造です。

また、全てにおいての正確性、再現性を高め、いい加減なスイングではなく
ロボットのように現場で同じ事ができなければなりません。
特にアイアンの精度です。
いくつワンパット圏内に止める事ができるかです。

18ホールの内、3分の1がバーディー、3分の1がバーディー逃しのでパー、
そして最後の3分の1が寄せワンのパーを目標として頑張って下さい。






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