2018年9月24日月曜日

市販のクラブセットに疑問


Question

クラブセットのセットアップに疑問を感じています。
本来長さや総重量は一直線になるはずなのになっておらず
ヘッドやシャフトもどんどん軽くなる一方で
同じメーカーの同じシリーズを買ってもまとまりません。

そこで自分でセットを作りたいのですが、何を基準にどう
組み合わせれば理想的なセットができるのでしょうか?


Answer

ご存知のようにメーカーは良いクラブではなく売れるクラブ
を作っています。
本来のクラブ理論を崩してまで販売促進のためにおかしなセットを
販売しているので、競技ゴルファーは自分で作るしかありません。

では、その一例として現在市販されているクラブを使ってできるだけ
オリジナルのセットに近づけるフィティングをご紹介します。


             Loft     Length
DR           9       42 (inch)
☆           15      41
☆           20      40
☆           24      39
☆           28      38.5
☆           32      38
☆           36      37.5
☆           40      37
☆           44      36.5
☆           48      36
☆           52      35.5
☆           56      35
☆           60      34.5

番手は混乱しますので、ロフト角だけで分類してあります。
(これはあくまでも一例です)

ロフト角は普通の男子を対象としていますので、これが目安です。
また、シャフトの長さは40年前の標準で、販促テクニックを
開始する前のオリジナルの長さです。

タイガーは30年ほど前だったので43.5インチでマスターズ
に優勝しており、イアン・ポールターは42インチに切ってから
優勝して上位を維持しています。

トップ選手達は次々とシャフトを切り始め、飛距離はテクニック
で飛ばし、短いクラブでより正確に方向を出すようになりました。
今やプロの方がアマチュアよりも短いクラブを使っています。

新品のウッドやDRはシャフトが柔らか過ぎて使い物になりません。
したがって一番安いシャフトのクラブを買って、自分で調達した
XやXXでトルクができるだけ低い物と挿し替えます。
DRの振動数は290以上が目安です。

また、ウエイトバランスが切ると軽くなりますので、鉛を貼って
D2に戻します。

このセットで60台がコンスタントに出せるようになったら、
ハーフインチずつDRを長くしても良いでしょう。
それまでは長くするのではなく飛ばしのテクニックを習得する事で
飛距離を出す事を考えると良いでしょう。

あるいは、アイアンの流れで計算して一直線になるようにすると
43インチになるセットもありますので、一直線であればOKです。

また、アイアンのロフト角も正確に測ってもらい、しっかりと
4度感覚になっているかを確認します。
ただ、ウッドは曲げられないのでできるだけ体に合った物を
最初に選ぶようにして、あとは我慢するしかありません。

なお、工房ではこのようなセットを作る事に反対するクラフトマン
が大勢います。
メーカーの意図と違うとか、長いほど飛ぶとか言っては持論を展開
して自分の好きなセッティングにしようとします。

また、ウエイトバランスがでないからシャフトを変えろと言い
高いシャフトを売りつける人もいますので、時間を掛けて信頼できる
人を探すようにしてください。

近所にいない場合には他急便で送る事も視野に入れて、依頼通りの
フィティングをしてくれる人を探しましょう。

            番手によるあるプロ選手の飛距離表




総重量もシャフトの長さも一直線に!


振動数

銀色がほとんど市販されているセットで理想は赤線です





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