アイアンだけ右に出るのですが・・

Question

私はアイアンが右に出てＤＲで真っ直ぐになります。
アイアンは短いほど角度があり、ピンの右に落下します。
このような事はあるのでしょうか？


Answer

質問者さんはむしろ正確に打っておられるのかも知れません。
原理はこうです。

上空からスイングを見た場合にヘッドの軌道が楕円を描いています。
この円の一番前の打席に近い点を最頂点とします。

球はこの最頂点で打つと真っ直ぐに出るのですが、その手前だと軌道
はまだ目標の右に向かっている最中で最頂点の手前なため、この時点
ではヘッドはまだインアウト軌道ですので打球は右に向かいます。
（下図参照）

ダウンブローで打つアイアンの場合、打つのは最下点や最頂点の手前
なために球は右に出るのが一番自然で、フェイスを少し閉じていると
打球は戻って来て軽いドローになります。

したがって、ＤＲでは逆に最頂点の後でインパクトになるため、球は
むしろ軽いフェイドになっても良いはずですが、インサイドアウトが
かったり、あるいは軌道円弧が目標方向に移動している場合には、
アッパー軌道なのにドローも打つ事ができます。

質問者さんはそろそろ方向調整を行う時期に来ていると思います。
打球が一定方向に６割以上出るようになったら、軌道がスクエアで
あるかどうか、そして軌道円の左右位置や上下の位置などを調整して、
打球が真っ直ぐあるいは軽いドローやフェイドに、どの番手でも
思ったところに落ちるようにする必要があります。

今は体重移動が行き過ぎているかハンドファースト度が高いかで軌道
円弧が目標方向に行き過ぎている可能性があり、しかもアイアンも
ＤＲも同じ位置で体が回転しているため、球が外側にあるＤＲは
真っ直ぐで、球が内側にあるアイアンは最頂点の手前で打っているので
右にプッシュしている可能性があります。

なお、インサイドアウトの軌道で打っている場合、フェイスが閉じ
切っていない場合や芯を外した場合には右に出て戻ってきません。

質問者さんのようなケースの場合には、スイングが完全に定着する前に
方向調整や精度を上げる練習も行ってください。