2019年6月19日水曜日

左足体重のままスイングできますか?


Question

アイアンショット&ドライバーショットで、アドレス時から左足体重で
左足体重のまま、バックスイング→ダウンスイング→インパクト→
フォローはありえますか?

(バックスイングがしやすい様に思いますがどうでしょうか?
腰への負担は大きそうですが)

その是非と理由を教えて下さい。


Answer

終始左脚体重で打つ打法があります。
これは左一軸と言う打法で、そのアレンジ型がスタック&ティルトという
2010年にタイガーウッズが改造して3年で辞めた打法です。

左一軸とは最初から体重が左で、そのまま左を軸として回転して打つ方法
で、この打ち方は今でもバンカーショットや、チップショットなどの
飛距離を必要としない打ち方では世界の主流となっています。

タイガーが3年で辞めた理由が飛距離です。
改造が完成した年には5勝もしているのですが、メジャーに勝てなかった
と言うのがその理由でした。

メジャー大会は距離があって、飛距離がでない打法は通用しないと言う事
での苦渋の決断でした。
そして、また元のタイガー打法に戻してメジャーに勝ったのです。

この打法はショーンフォーリーと言うデータおたくのコーチが、飛距離の
出ないデータだけ見せずにタイガーに言い寄ったのだと思います。
改造中は、「また何で飛距離の出ない打法に!?」 と思っていたのです
が、案の定、完成してからやっと本人も気が付いたようです。


さて、左一軸打法は正確性には長けています。
それは体重を移動しないので、ブレが少ないからです。
しかし、体重が球に乗らない事や右脚の蹴りが使えない事から飛距離が
イマイチと言う打法なのです。

これを無理して飛距離を出そうとすると、逆に腰への負担が増える可能性
があります。

したがって、選択は個人の好みと価値観で良いと思います。
正確性を重視するのでしたら左一軸でスイングすると良いし、飛距離が
欲しければ背骨軸にすると、それだけで20Yほどは違ってきます。

左一軸のテイクバック始動は左脚の力を抜いて、左に倒れそうになるのを
きっかけとして肩を回転させます。
この始動法は非常にスムーズで大人しい上げ方が出来る事から、背骨軸
でもこれを採用して組み込んでいる選手が増えつつあります。

両脚五分五分でスタンスしますが、始動で左足の力を抜く事で、左に体重
が移動しはじめます。
それをきっかけに上半身は右に、腰が逆に左に移動するような形で回転
させる事で、静かでスムーズなテイクバックに入る事ができます。

この始動法はブレや誤差が少ないために、バタバタせず非常に効率の良い
動作なため、背骨軸に組み込んでも良いのです。
これからゴルフをされる方はこの方法も視野に入れると良いでしょう。





0 件のコメント :

コメントを投稿