2020年2月23日日曜日

シャフトを寝かせてシャローにすることについて


Question

トップから切り返し、ダウンブローにかけてトップの位置での
シャフトの角度よりシャフトが立ってしまう癖があります。

プロのスイングをみるとトップでのシャフトの傾きをキープした
まま、インサイドからヘッドが走っており、私もそのようなスイ
ングを身に付けたいのですが、できません。
有効なドリルや意識することや感覚など、ご教示いただけれ
ばと思います。


Answer

最近シャローを大きくした打法が流行っていて真似をする人が増え
て来たかと思いますが、基本は全ての動きを少しずつ入れてバラン
スの良く効率を上げる打法です。

また、シャローで打つ事はヘッドが鋭角に入る事で飛距離が出ると
勘違いされている人が多いのですが、このフォームはシャローだか
らではなく、ローテーションをギリギリまでしないレイトヒティン
グを大きくしたためにHSが上がるのです。

レイトヒティングはリリースポイントを遅くするという原理でHS
を上げるのですが、何のリリースかと言うとそれはコックとローテ
ーションです。

シャロースイングとはこのローテーションをむしろトップからしな
い、あるいは逆に深める事(後ろ倒し)によってシャフトを寝かせ
ながら降ろして来る技術です。

この後ろ倒しによってローテーションが逆に深まり、最後の最後で
一気にリリースする事でHSが上がるというのが原理で、何も鋭角
にヘッドを入れるからメリットがあるのではなく、むしろラフの深
い所からは芝の抵抗が大きくデメリットになるような軌道です。

トップでシャフトが立つと言う事は軌道がズレている事ですので、
HSが上がらずにダフったり手前(自分側)を叩いてしまうのだと
思います。

これはシャフトが立つ事で軌道が縦になり、仰るように寝かせて降
ろして来ると良いでしょう。
その方法は3種類に分類されます。

いずれも左腕のローテーション(骨を軸とした回転)をいつ深める
かによって分けます。
切り返し後、切り返し時、切り返し以前からこのローテーション(
後ろ倒し)を開始するかです。

ブルックヘンダーソンやヤニーツェンのようなレイドオフやガルシ
アやラームのような平行落としなどもこの後ろ倒しによって作られ
ますのでクラブの動きは様々ですが、ヘッドの軌道自体が変わりま
すので、むやみに組み込むとスイングが崩れてボロボロになる事が
ありますので要注意です。

この後ろ倒しはダウンスイングの途中で切り替えて前倒しにする必
要があり、後ろ倒しを大きくするほど前倒しに切り替える時期を早
めたり前倒し自体を大きくして帳尻を合わせる必要があり、これは
かなりの訓練と定着期間が必要です。

この技術は度合いは違いますがプロはほとんど組み込んでおり、ア
マチュアは難易度が高いためにほとんど組み込んでいません。
初心者の方々はシャフトが立つのだけを治してオンプレインにする
だけで良いと思います。




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