2020年3月25日水曜日
急に当たらくなってしまう
Question
昨日までよかったのに急に当たらくなってしまうことがあります。
しかも、それを修正するのに1ヶ月くらいかかります。
なぜそのような現象が起きてしまうのでしょうか
Answer
そんなものです。
人間の限界がその辺にあると言う事だと思います。
当たり出すとそれをある程度は覚えており、連続して打っている
と良く当たるものです。
ところが、時間が経つとそれを忘れるのですが2分で忘れる人も
いますし、翌日の朝まで覚えている人、あるいは10年間やって
いた事を突然忘れる事すらあるのです。
ただ言える事は、なぜ当たっているのか分からない人は当たらな
くなった時になぜ当たらないかが分からないのです。
これは人は感覚で覚えようとするからです。
その感覚とはあてにならず、とてもいい加減なもので毎日でも毎
時間でも変わる事を認識する必要があります。
ではどうするかです。
人は一度に沢山の動作を覚える事ができません。
しかし、タイガー打法などの難易度の高いスイングは覚える動作
が沢山あって、両手両腕、肩、腰、両脚などの動作をそれぞれの
位置でいつどう動かすかと言うのを覚えて定着させないと毎回ナ
イスショットは出ないのです。
体はせいぜい2ヶ所くらいしか意識が行かず、100ヶ所もある
ポイントを覚えるには分解してコツコツと定着させて行き、それ
を組み合わせて行くのです。
その際に同時に頭でメカニズムを覚えておかないと、体はすぐに
忘れますので毎日振り出しに戻ります。
これがドリルです。
分解ドリルで手だけ、脚だけと言うように分解したり、あるいは
テイクバック、切り返しと言うように時間的に分解したりで、そ
れぞれの動作を最小限にしながら徐々に定着させるのです。
子供の頃からゴルフをやっている人は適当に振っていて当たるよ
うになり、それを長年続けていると覚えてしまいます。
ところが、頭では覚えていないのでズレたり忘れたりした時に、
また試行錯誤して当たる方法を手探りで見つけると言う作業をし
ています。
確かにそれでも器用で勘の良い人はプロになるのですが、メカニ
ズムで習得すると、誰でもマキロイと同じスイングができるよう
になるのです。
しかも、頭で記憶しているとどの動きが正しいかを知っているの
でどこを目指すかが分かります。
迷いなく、その打法の通りに動けるように目標が定まり、迷いが
なくなって遠回りしなくなります。
また、それぞれの動作をメモしておけば、毎回練習の時にそれを
見て、全ての動作が入っているかどうかを確認する事が可能です。
たとえば、シャットで上げる、トップの張り、後ろ倒し、右腕の
引き落とし、ダウンスイングの二度刺し、被せ押さえ付けなど、
組み込んだ動きを感覚で覚えるまで頭で確認する事で同じ動きの
練習ができるのです。
1か月間当たらずに練習して、また一か月前の時点に戻すと言う
作業をするのが感覚派の人達の空回りです。
しかも何を忘れたのかすら思い出せず、1年も10年も掛かって
も思い出さない動きやタイミングすらあるのです。
ゴルファーはこのメカニズムを習わずに勝手に手探りでスイング
を作る人が多いので10年でも20年でも遠回りします。
そして一生思ったスイングに到達できずに終わってしまいますの
で難易度の高いタイガー打法などは教える人すらいませんし、習
っても3年から5年は掛かりますのでその難しさを知ると諦めて
しまう人が大勢います。
ゴルフは地球上で一番難しいスポーツだと言われている由縁がこ
こにあります。
簡単に考えているから空回りしたり遠回りするのであって、難し
い事だと認識する事がまず第一歩です。
まずは意識改革から始めましょう。

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