2021年1月26日火曜日

ウエッジでもトウを浮かせて構えますか?

 

Question


アドレス時にトゥダウンを防ぐためにトゥを浮かせて構えると

思うのですが、これはウエッジでも行うのでしょうか?

ウエッジで行うと引っ掛けが多くなりもしかするとウエッジで

はフラットに構えるのではないかと感じ、質問させていただき

ました。


Answer


まず、トウダウン (toe down) とはつま先が下がると言う事で

トゥではなくトウと発音します。

クラシックバレーで履く靴はトウシューズと言います。

トゥーシューズとは言いませんね。


この現象はシャフトが柔らかいほど起きますので、プロはでき

るだけ硬い物を使います。


ヘッドの片側にシャフトが付いていますので、ヘッドの重心が

シェフとの延長上になく、遠心力で重心は延長上に行こうとし

ます。


したがって、本来は曲がる度合いをどの番手も同じにしないと

インパクトではソールが水平にならない事になります。


そこでライ角の調整が問題になってきます。

アイアンはほとんどトウダウン分は0.5度程度にアップライ

トにしてあるのですが、これは全てのシャフトが同じ硬さでも

長さが違うので曲がり具合が違うと思いがちですが、実はヘッ

ドは長い番手ほど軽くしてありますので曲がり具合がほぼ同じ

なのです。


と言う事は、同じ硬さのシャフトをUTもドライバーも使わなけ

ればその計算で調整する事ができません。


ところがUTになったとたん、ウッドになったとたん、ドライバ

ーになったとたん、その直線から外れてグニャグニャになって、

とんでもない曲がり方をしているセットでほとんどの方がプレ

ーされています。


アイアンセットが DG の S200 とかで、ドライバーが 60gの 

Rを使っている方がいるのですが、このトウダウンの問題から

考えるととんでもない組み合わせだと言う事です。


ところが、人間は器用なもので、軟らかいシャフトのドライバ

ーで5cmくらいトウダウンしても、練習しているうちに打て

るようになってしまうのです。


ダウンスイングのプレインを体に対して同じに振っている場合

はアドレスで 5cm 高い位置から始動すれば当たりますが、ほ

とんどの方はスイングプレインをフラットにするか腕を持ちあ

げたり、起き上がりをして帳尻合わせをしてしまいます。


これだとクラブごとに違うスイングプレインで打っている事に

なってワンスイングにならず、ドライバーが当たっている時に

はアイアンが当たらない、アイアンが当たっている時にはドラ

イバーが当たらないという現象が起きる事があるのです。


ウエッジとアイアンのシャフトが同じ硬さであれば、ヘッドの

重さにもよりますが、トウダウンの度合いはほぼ同じかと思い

ますので、アドレスではアイアンと同じようにトウを浮かせて

構えると良いでしょう。


これで引っ掛けるようでしたらシャフトの硬さ、ヘッドの重さ、

ライ角を調べ、それでも引っ掛ける場合は振り方の調整が必要

かと思われます。






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