2013年12月16日月曜日
ミート率を上げるには
ミート率とはここでは真芯に当てるという意味で統一します。
HSに対して球の初速が最大1.5倍として計算する方法です。
スイングはいかにヘッドを構えた位置に戻すかが課題です。
しかし、ヘッドは構えた位置に戻すのですが、インパクトの体の形は
アドレスとは違っています。
インサイトイン打法は肩が飛球線に並行に戻さなければならないのですが
スクエア打法はインパクトでは肩は先回りしています。
また、腰はどちらも先回りし、腰を開いて上半身を引っ張る形で
打つことでHSが上がります。
ただ、下半身を使うと最初はブレ易くなりますので
下半身の上下運動やブレがクラブに伝わらないような動作になるように
十分な練習が必要です。
初心者は当てに行くという手打ちのスイングはしかたがありませんが
飛距離を求めるようになったら下半身を使ったボディーターンが必要です。
そしてその下半身を使った打ち方でもミート率を上げる必要があります。
まず、ヘッドを構えた位置に戻すには軌道と軸の安定が必要です。
そのためには体全体の緩みをなくすことがまず第一です。
1 緩みと張り
体の緩みとは胴回り、腕、脚などです。
脚の緩みとはテイクバックでの右脚、特に右膝の固定があります。
飛球線上後方にスエーするとダフり易くなり、膝が伸びるとバラツキが出やすくなります。
そして右足の母趾球でしっかりと踏み締めて、膝と右腰が動かないようにします。
この時に右脚全体に張りを感じます。
この張りがないと軸がブレ易くなります。
次に腕の緩みです。
両腕と胸でできる三角形はできるだけ潰さないことが定石です。
パターの時に肩を回さずに腕だけで打つと安定しません。
これと同じ原理で、フルショットでもできるだけ三角形は崩さずに振れると
ブレを抑えることができます。
特に右肘が曲がると三角形が崩れて安定し難くなります。
テイクバックではできるだけ9時くらいまでは軽く曲がった状態を保ち
9時以降から右肘を曲げるようにするとより安定しやすくなります。
そして、ショートアイアンやコントロールショットは
ハーフショットの9時から打つ打法で、この際もできるだけ右肘は曲げずに
そのまま上げてそのまま打つとよりミート率が上がります。
また、腕が肩から全体に落ちたりするとミート率が下がります。
しっかりと脇を締めることで緩みをなくします。
胴回りの緩みは腰の回転です。
テイクバックではできるだけ回さずに下半身をしかっかりと止め
上半身の念転を使います。
この際に腰を回わし過ぎると胴回りが緩んで軸自体がブレ易くなります。
2 軌道
軌道とはヘッドの軌道、そして手の軌道です。
テイクバックの軌道はダウンスイングの軌道に影響しますので
できる限り同じプレインを上下する軌道が理想です。
これを、インサイドに大きく引いて上げ、トップで止まって修正し
下ろして来るのでは捻り上げの張りがなくなって
安定するのに長期間必要となります。
モダンスイングではワインディングの捻り上げによって徐々に張りを作り
その張りを緩めることなく切り返しますのでブレが少なく
元に戻り易い動作となります。
特にインサイドに上げてスクエアで下ろして来る場合や
スクエアで上げてレイドオフで下ろして来る場合などは
トップでヘッドの位置を移動するのではなく、
テイクバックの最中にスクエアないしレイドオフの軌道に乗せ
トップで丸や8の字を描かないようにするとブレを最小限にすることが可能です。
また、ダウンスイングでは手の軌道とヘッドの軌道が
一平面上にあることが物理的には理想で
人体構造上は難易度は高いのですが、遠心力でアームシャフト角が伸びるのを
力で抑えたりする必要がないので速度の速いフルショットに向いています。
3 軸
軸のブレは回転する以上、どこかに決める必要があります。
最も楽なのは体中心軸です。
そのまま左体重にして振るのが左一軸で、飛距離が出るのが背骨軸です。
これは何を優先するかで各自が選択することなのですが
定着期間は体中心軸と左一軸が早く、背骨軸は難易度も高く定着期間も掛ります。
ミート率を最優先するとしたら体中心軸か左一軸が理想です。
4 打法
ミート率はストロークが短いほど上がり易くなります。
また、動かす部位が少ないほど正確で、一番正確なのがパティングです。
そしてチップショットは肩の動きだけでパティングと同様に正確で
次にコックを加えたピッチショットが正確です。
100Y以内はそれを大きくしたコントロールショットでピンをデッドに狙えます。
ここまでは動かす部位が極端に少ないので正確性やミート率は
抜群に良くなりますが、フルショットの場合は様々です。
フルショットは飛距離を出すために、コントロールショットにプラス
もっと色々な部位を足して飛距離を出しますので
ミート率が一番良いのは動かす部位が少ない左一軸やS and Tです。
ただ、体重移動や右足があまり使えないので飛距離は少なくなるのですが
ミート率が上がるために結果的には飛距離が出ることもあります。
初心者には習得期間が短く、より早く正確性を上げることができますので
S and Tはお薦めです。
リゾートスイングは柔らかく、ゆったりとという打法なのですが
ここには大きな落とし穴があります。
それは緩みです。
止める部位が多過ぎてなかなか安定しません。
体への負担は少ないのですが、一番ブレ易い打法です。
5 シャフトの長さ
シャフトは長いほどミート率が悪くなります。
番手でもショートアイアンはウッドなどに比べてミート率が良いのは
このシャフトの長さによるものです。
また、同じ番手でもシャフトを短くするとミート率が上がります。
アイアンの流れでシャフトを作るとDRは42インチ前後です。
これがその昔の標準でした。
ところが長いほど跳ぶというのも事実ですので、どんどんエスカレートされ
45インチが標準だというのが現代です。
初心者の場合はOBがでてもスコア的にさほど影響がないので
長いシャフトで思い切り跳ばすことも楽しみのひとつですが、
上級になると一回のOBも許されない世界になってきますので
飛距離を取るか方向性を取るかの選択となります。
中級以降は短いシャフトで正確にミート率を上げたほうが
結局は飛距離も出るという事がしばしばあります。
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