2013年12月15日日曜日
モダン打法の分類と動作の違い (フルスイング)
世界のトップ選手達が進化させた現代のモダン打法は
基本的に4種類に分けることができます。
ベンホーガンが唱えるモダン打法とは違いますが、若手トップ選手の中には
彼のスイングを模範として実に近い打ち方をしている選手が活躍し、
「流行は繰り返す現象」傾向にあるようにも思えます。
1 スクエア打法
テイクバック、ダウンスイングがほぼ同じ軌道で上下し
フルアンコックをしてオンプレインで打つ打法。
初期のタイガーウッズが有名にした打法。
http://mixi.jp/view_community.pl?id=5157003
2 インサイドイン打法
手がテイクバックでインサイドに入り、ダウンスイングで
手がまた左のインサイドに入る打法。
オーソドックスな軌道だが、ヒップターンを使って右体重で打つ改良型。
http://modernswing21.blogspot.jp/2013/08/blog-post_21.html
.. http://modernswing21.blogspot.jp/2013/08/blog-post_6378.html
http://modernswing21.blogspot.jp/2013/08/blog-post_22.html
3 スタック アンド ティルト打法(S&T)
左一軸で体重移動を使わず、ワインディングの反動や
傾きによる体重で打つ打法。
タイガーウッズが2000年に改造開始した打法。
http://modernswing21.blogspot.jp/2013/08/blog-post_9692.html
http://modernswing21.blogspot.jp/2013/08/blog-post_2065.html
http://modernswing21.blogspot.jp/2013/08/blog-post_2239.html
4 レイドオフ打法
球をできるだけ左に置いてHSの上がった位置で打つために
左手首を平側に曲げてトップを作り、そのままの形で打つ打法
ダスティン・ジョンソンなどが行っている跳ばし屋打法。
http://modernswing21.blogspot.jp/2013/09/blog-post_1885.html
これらの打法はそれぞれにスイング理論が確立され
それぞれにそれなりの価値観とメリットがある世界最高峰の打法です。
これらは目的が違い、どれを選ぶかは個人の価値観によるものとなります。
日本でも若手選手の中にはこれらのモダン打法を真似る人が徐々に増えています。
軸
スクエア打法ではS&T以外は基本的に背骨なのですが
あえてインサイドインで体中心軸にする枝派もある。
テイクバック軌道
インサイドイン打法では両脇をしっかりと締め、手が
インサイドに入る軌道で上げる。
また、基本的にローテーションをほとんど行わないので
トップではヘッドが頭上に上がり、ヘッドの軌道と手の軌道が終始
一平面上になく、一致することがない。
S&Tやインサイドイン打法もこのインサイドに上げるのが基本。
スクエア打法はシャフトが水平になった時点でオンプレインにする。
枝派としてはテイクバックの途中までインサイドイン打法で上げて
途中からスクエアにしてオンプレインにする打法が増えている。
これによって、インサイドイン打法のテイクバック軌道の正確さと
ダウンスイング時の効率の良いスクエア軌道の両方が使える。
ダウンスイング軌道
トップにおいてインサイドイン打法ではヘッドがプレインよりも前にあり
手の軌道とは違った軌道を持っている。
スクエア打法では手の軌道とヘッドの軌道が一致し
両方が一平面上を上下する。
S&Tは基本的にインサイドイン打法の軌道を取り、レイドオフ打法は
インサイドやスクエアに上げてトップでレイドオフにする方法と
上げている最中にレイドオフにする方法がある。
リッキー・ファウラーはインサイトインでテイクバックし、トップでレイドオフにしている。
重心
体重はS&T以外は基本的にアドレスで両足5:5にし、長いクラブほど
徐々に右にしてDRでは右を6にする。
S&Tは左に5.5、右に4.5でアドレスし
テイクバックでさらに左に傾いて基本的には体重は左のまま打つ。
体重移動
S&Tは体重は移動せずに傾きで体重を乗せる。
その他の打法は体重移動は少しだけで、ほとんど右足のツッパリや蹴りによって
ヒップターンを行いパワーをだしている。
中にはほとんど体重移動だけで打っている選手もいるが減少傾向にある。
枝派としてS&Tでも体重を右に移動し、ワインディングの反発と
体重移動の両方をつかいながら打つ打法も出現。
(ヘンリック・ステンソン参照)
アンコック
アンコックはインパクト時にアドレスの形に戻すだけのアンコックと
さらに小指方向に伸ばしてアームシャフト角を180度まで伸ばすアンコックする
フルアンコックの2種類がある。
(モダン打法ではコックを左手の甲側にする人はいなくなり、ほとんどの人が
親指側に曲げるだけに進化している)
S&Tとインサイドイン打法は基本的にはただのアンコック、
スクエア打法とレイドオフ打法は基本的にはフルアンコックが主流。
しかし、スクエア打法でインパクトだけアンコックにしたり
S&Tの進化系ではインパクトだけフルアンコックにすることもあり
まだまだ色々な試みがされている。
ヘッドの走り
ヘッドはどの打法でも走らせる人と止める人がいる。
ヘッドの走らせ方は二種類に分けることができる。
一つはフィンガーグリップにしてローテーションのみで走らせる方法と
普通のグリップにしておき、フォローで左手首を甲側に曲げ
手の平をターゲットに向けてヘッドを走らせる方法がある。
(TVなどの解説で「手首が柔らかい」というコメントはこの動作を意味することが多い)
両者ともインパクトでは右手の押し込みと左手の引き戻し力によって
手よりもヘッドが先に走り、基本的には3時の位置で完全にアンヒンジする形になる。
前者はオーソドックスな手法で飛距離は出るがタイミング的に難易度が高く
後者はフェイスをすぐに返さない動作で方向を良くしている。
フィニッシュ
インサイドイン打法やS&T打法は基本的に左の低い位置に、
そしてレイドオフ打法とスクエア打法はハイトップの高い位置に収まる。
ただ、インサイドイン打法でも意識して高い位置に持って行くことによって
HSを上げたり方向を出したりする枝派もある。
ボディーターン
ボディーターンは基本的にヒップターン、フォローでは右肩が
ターゲットを向くまで回す形とフォローからフィニッシュに掛けて
力を抜いて体に優しい形を取る形で打っている選手も少なくない。
これらは打法に関わらず体の柔らかさや年齢などで決めると良い。
体の張り
基本的に体を捻り上げる力は10のスケールでS&Tは9~10
スクエアやレイドオフは7~8、そして昔のオーソドックスなスイングでは
0~1の場合があるが、現在の欧米のプロ選手は現代版のインサイドインなので
人によって様々でが6以上がほとんど。
張りは見ただけでは判りにくいが、スイング速度によってある程度判かる。
基本的にテイクバックの速度が速いほど張りは強くなる。
ただ、コントロールショットなどで、張りを持ちながらゆっくりと振ることもあるので
見た目では判断がつかないこともある。
トップの位置
モダン打法のほとんどは右肩の中間から高い位置。
クラシカルな打法では右肩のすぐ上で低い位置、中期は肩と耳の間の
前の高い位置にして落下力をより使っていた。
モダン打法ではコンパクトにしても体重移動や右体重のヒップターンによって
パワーが出るために落下力をさほど使わなくなっている。
ただ、バッバ・ワトソンは例外で中期の位置に上げて落下力をよろ多く使っている。
http://modernswing21.blogspot.jp/2013/12/blog-post_2.html
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