2013年12月19日木曜日


スイング時の体の軸は何種類かあり、それぞれにメリット、デメリットがあります。


背骨軸

背骨軸は背骨を中心として体が回転するフォームで
アークが大きく、その分飛距離が稼げます。

テイクバックでは左肩を右脚の太腿の上に持って行くようにし、
ダウンスイングでは右肩を左の太腿の上に移動させると
簡単に背骨軸ができます。

また、一度右に体重を移動してから体中心でテイクバックしても
位置的には結果として背骨軸となります。


二軸

このテイクバックで右に体重を移動してから体を中心に回転し
今度は左に重心を移動してまた体を中心に回転して振ると
軸が二本になるのですが、その移動幅が狭ければ背骨軸となります。

ドラコンなどで片足打法などの大きな体重移動をする打法は
この二軸式で打つ選手もいるのですが、ブレ幅も大きいために
なかなか精度が上がらないので人気がありません。


体中心軸

読んで字のごとく、軸が体の中心になった回転で
これは頭を固定することによって楽に回転できる方法です。
壁におでこをつけたままスイング動作をするとこの体中心軸となります。

習得しやすく、難易度も高くないので初心者でも楽に習得できますが
飛距離が背骨軸よりも少ないので跳ばしたい人には向いていません。


左一軸

構えた時から重心が左にあり、体重移動をせずにそのままの重心で
回転をする打法です。
これはインパクト時の体の位置を固定することで引っ掛けやプッシュを少なくし
方向的には安定した打法です。

S&Tはこの左一軸の一派で、これに傾き(ティルト)を加えた改良型です。
ワインディングで体を捻り上げると速いスイングになりますので
体重移動をしている暇がないために、最初から左に重心を置き
さらに傾きで体重を乗せて素早く打てるので
ワインディングを習得できればS&Tはとても正確に打つことができますが
飛距離はあまり期待できません。

したがって、バンカーショットなどはこの左一軸で打つ選手が現在もほとんどで
飛距離を出すフルショットの場合、S&T以外の左一軸は衰退しています。



この軸も何を優先するかによって選択すれば良いことです。
いずれにせよ、軸の安定はミート率を上げ、ミスを少なくしますので
どこに軸を置くにしても定着と安定、そして精度を上げる練習が必要です。





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