2014年2月8日土曜日
飛距離はHSとパワー
スイングで最も重要なのはインパクトです。
この瞬間のヘッドの位置や動きで全てが決まってしまいます。
インパクトで必要なのはミート率、ヘッドの移動方向、フェイスの向き
そしてヘッドスピード(HS)とパワーです。
飛距離を決めるのはこの中のHSとパワーです。
HSはリリースの速さで決まり、パワーは全身を使った力です。
ゴルフでは球は止まっているのですが、打つ瞬間は
バレーボールを打ち跳ばすほどの重さが必要です。
いくらHSが速くても、物差しのような軽いもので打っても球は跳びません。
HSを上げる
HSを上げるのはリリースする動作です。
決してスイングを速くするのではありません。
タイガーウッズやザック・ジョンソンはかなりのスイング速度があります。
それに対してマキロイやステンソンはスイング速度はありませんが
飛距離はずっと出ています。
これは何を意味するかというと、スイング速度ではなく、リリース速度で
HSが決まるということです。
力んで失敗するのは、このスイング速度を上げようとして
無理な動作をすることにあり、軌道はずれて、軸がブレて、芯に当たらなくなるからです。
初心者の一番の問題点は遠くに跳ばすためにスイング速度を上げることです。
これが大きな勘違いで、実はHSは思ったより上がっていません。
また、スイング速度を上げるとヘッドが戻らずにスライスが出て
大怪我をすることがあります。
スイング速度はゆったりでもリリース速度が速ければ球は跳びます。
では、どうやって速度を上げるかというと
両手と両腕の動作と力にあります。
それはリリースという動作です。
つまりクラブを返す動きを速くすると飛距離は出るのです。
オーソドックスな打法ではヘッドに仕事をさせろ! 自然にヘッドが戻るのを
利用しろ!と教えていましたが、モダンスイングは腕と手の力を使って
さらにリリース速度を上げます。
その速度を上げる一つの手段が押し込みと引き戻しです。
このテクニックはリゾートスイングや日本の古いスイング理論では
やってはいけないと教えている場合があるのですが
飛距離を稼ぐには、訓練によって使えないとされていたテクニックが
使えるようになるのです。
その昔、ロブショットは試合では使えないと言われていました。
しかし、タイガーやマキロイは超ハイロブを試合中にやっています。
ゴルフは進化しています。
いままでリスクが高いのでやめろと言われていたことが現在では
重要な引き出しの一つになっています。
したがって、この押し込む力(プッシュイン)や押し降ろす(プッシュダウン)
によって発生するリリース速度によって飛距離が決まるということです。
インパクトの重量
球を打つ瞬間に、何キロの何トンの力が掛かっているのでしょうか?
野球などでは球が跳んできますので、バットをしっかりと持っていないと
跳ね飛ばされます。
ゴルフは球は動いていないのですが、当たった瞬間はかなりの重量が掛かっており
300mも跳ばすには相当なパワーが必要です。
この重さをクリアするには相当な重さのヘッドが本来は必要なのですが
人間が振り回すにはある程度の限界があります。
その限界に近い重量で、ほとんどがほぼ同じ重量であまり変わらない道具をつかい
それでも最高に重さに耐える打ち方として体全体を使った
大きな鉄のスライド式の扉を開けるようなパワーが必要です。
たとえば、左足体重でこの大きな鉄の扉を左にスライドさせて開けるのは
大変なことなのですが、右足体重で押せば簡単に開きます。
右足を支点として右足を突っ張って腰を落とせば力が込められますが
左足一本で立って、体重を移動して自分の体重を乗せて左に押す場合は
重ければ重いほど体重を増やすしかありません。
打った瞬間に球に弾き返されないだけの重量を出すには
右足体重で右足で蹴りながら体重移動も同時に使って、
しっかりとグリップをしながら押し込んでヘッドで
岩でも動かすほどのパワーで打つことで球が潰れ
その潰れた反発力を使うことができるのです。
インパクトの瞬間にグリップを緩めると飛距離は落ちます。
右手の人差し指の腹でクラブをしっかりと返して打つことが大切です。
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