ダウンスイングの7つのパワーの一番目です。
ゼンマイを巻く動作をワインディングといいます。
体がゴムの棒だとすると、上部を捻っていくと
そこには張りが作られます。
テイクバックはクラブを上げるのではなく
体を捻り上げていく行為です。
そして捻り上げられた体は捻じれの力が溜まり
その反動の力が強まります。
トップに到達した時点でこれ以上捻れないところでぶつかり、
その反動で捻じれが解放され戻ってきます。
その力がワインディングの反動です。
その反動と体重移動の両方を使ってトップから切り返すと
傾斜面や平らなところに関わらず、ミスが少なく同じように
ダウンスイングに入ることができます。
また、右足の母趾球で外側に力を加えると
左足上がりの傾斜面でも体重移動や切り返しがスムーズに行え
引っ掛けを防止することが可能です。
この反動力はとくにスタック・アンド・ティルトでは欠かせず
マックスの10の張りで跳ね返ってきますので
テイクバックもダウンスイングも非常にスイング速度が速くなります。
この場合、テイクバックとダウンスイングの速度はほぼ同じです。
腰を止め、上半身を一気に捻り上げてトップでぶつかり
自然に切り返しが行われ、かなりの速度になります。
30年前のスイングと比べると、スイング速度がかなり速いのは
この捻り上げの反動を利用するためです。
それはちょうど、歩き始めた人を後ろから押すようなもので
その反動と一緒に引き下ろしがあると相当な速度で切り返しが楽になります。
フェイドが止まらないゴルファーはこの反動を利用すると
ヘッドの戻りが早くなって癖球が治ることもあります。
スクエア打法やレイドオフ打法でも、リズムは多少違いますが
同じように体の張りを使ってトップでの跳ね返りを利用して切り返し
ダウンスイングに入る方法がグレッグノーマンの打法あたりからお目見えし
21世紀の欧米のトッププロ達の間では張りの度合いこそ違いますが
ほとんどの選手は半分の5以上で打っています。
欧米選手の動画を見て、スイング速度だけ上げているゴルファーはいますが
体の捻り上げや張りを作れている人はほとんど見かけません。
捻り上げの反動は軸を固定したり、ヘッドの戻りを良くするので
パワーを出したり飛距離を伸ばす目的だけではなく
正確にミート率を上げるためにも非常に役に立ちます。
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