2014年5月14日水曜日

シングルとスクラッチの間の大きな壁


HC が一桁のゴルファーをシングルといいます。
また、HC が 0 のゴルファーはスクラッチといいます。
数字的には僅かな違いなのですが、ゴルフの内容は全く違います。

平均を72にする場合、悪い時は80近く叩くこともありますので
その分60台が出せないと達成できません。

日本のシングルさん達のプレー内容は180Y~200Y跳ばして
2打目をグリーンになんとか近づけ、
寄せてワンパットのパーを取るというゲーム展開です。

このようなゲーム展開では、寄せに失敗しても数回であれば
シングルを維持することができます。
また、短いコースであればバーディーも取ることができます。

ところが、スクラッチさん達はそういうプレーでは HC がゼロにはなりません。
バーディーを取りに行くゲーム展開をしなければなりませんので
ドライバーは240~270Y跳ばし、パーオンをして
バーディー逃しのパーという内容になります。

また、パー5でもツーオンをさせてイーグル逃しのバーディー
という内容がスクラッチのゲーム内容になります。

同じパーやバーディーでも内容が全く違います。
ギリギリパーというのが日本のシングルさん達のゴルフなのです

ゴルファーにはここに大きな壁があります。
競技などでのスクラッチはさらに280Y~300Yの飛距離が必要となり
世界で戦うには320~340Yの飛距離が要求されます。

したがって、30年プレーしているシングルさん達はショートゲームやパティングは
プロ級に上手いのですが、飛距離が短いのとアイアンの精度が十分ではないため
スイングや打法そのものを改造する必要があり、スイングは
ショートゲームのように数をこなせば上手くなるという物ではありません。

ゴルフはいくらでも遠回りします。
どんな打ち方でも間違いではありませんが、どこかで必ず限界が出てきます。
ほとんどのゴルファーが乗り越えられない大きな壁がこの初歩的な「打ち方」にあります。

スイング・フォームによって飛距離や癖球が決まります。
「壁にぶつかった時には基礎に戻れ」・・が壁を乗り越える方法です。
綺麗なスイング、無駄のない効率の良いフォームという基本を最初から身に付けることが
壁を作らない重大な上達法ではないでしょうか。





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