2014年6月28日土曜日

テイクバックの始動は?


Question

基本的な質問なんですが、テイクバックの始動は体のどこから始めればいいのでしょうか?
手首から始めてオンプレーンに乗せるとか、手首は使わずに飛球線の真後ろにクラブを引くとか
色々耳にします。一体何が理想的なんでしょうか?
いつもはグリップが体の正面から外れないようにだけを意識していますが、
考えはじめたら分からなくなってしまいました。

Answer

テイクバックの方法は打法によって違います。
ベンホーガン時代は手が先でヘッドは後からしなるように
上げるのが主流でした。

中期のジャック・ニクラウスの時代にはヘッドを低く後ろに引いて(地面を這うように)
肩を良く回すようにする方法が主流となり
宮里道場ではその方法を教えています。

そして、時代は21世紀に入り、テイクバックとダウンスイングが
一体化して同じ速度で振るようになった打法が主流になり
早く上げるにはテイクバック軌道の円弧を小さくすることで
楽に上げられるという方法が取られるようになっています。

その方法とは左手首のコック始動で小さい円弧でテイクバックにして
上げる力の負担を少なくし、速くテイクバックができるようにする方法です。

一番重要なのはダウンスイングの軌道とインパクトの形ですので
テイクバックはそれぞれの目指す打法通りではなくても
トップの位置が毎回同じ位置にあがり、同じ軌道でインパクトできるのであれば
テイクバックはこれらのどの方法でも大差はありません。

ゆっくりと上げたいのなら中期の方法、早く上げたいなら
円弧を小さくして上げれば良いことで、
結局は同じトップの位置に収まれば良いことです。

理想はテイクバックとダウンスイングのヘッドの軌道が一平面上を
上下することですので、毎回同じことができるまで練習することです。

トップの位置が前か後ろかによってもテイクバックの角度が違いますので
ご自身の理想とするトップの位置に無駄な動きなく、トップで円を描いたりしないように
一番効率の良い軌道で上げていくテイクバックが理想だと思います。

ちなみに、ミッシェル・ウィーやマーティン・カイマー、アダム・スコットなどは
小さめなテイクバックですので、アーリー・コックでテイクバックを小さくしています。
この場合はヘッドから上げます。

左腕が7時でシャフトが水平、左腕が9時でシャフトが垂直というタイミングですので
試しにそうなるかどうかやってみてください。





0 件のコメント :

コメントを投稿