2014年7月24日木曜日

間違えたスライスの治し方 13種


1 反り返り

体の回転軸には大きく分けて背骨軸と体中心軸の二種類があります。
ところが、さらに軸が自分の胸の前10cmにあって
そこを中心として体が回転しているゴルファーがいます。

これはタイミングを合わせるために、軌道の円弧を小さくして
タイミングを調整しているからです。

長尺ブームでシャフトが長くなり、軌道円が大きくなったのに
軸をずらして小さくしたのでは長くした意味がなく、
飛距離を損する治し方と言えるでしょう。


2 球を極端に左に置く

球は左に置くほど打球は左に出ます。
左にある球を打つ時にはフェイスがスクエアに戻っていて
球は真っ直ぐに出ることがあるために
我流ゴルファーはこのような治し方をすることがあります。

ところがインパクトでは軌道円の頂点を過ぎたところで球を捉えているために
ヘッドはアウトインになっていて軽いフェイドになることがあります。

また、最下点を過ぎたヘッドはアッパーブロー状態ですので
スピンを掛けた止まる球が打てなくなります。


3 左手の親指でリリース

左手の親指の付け根が痛くなるというゴルファーはこれです。
左手の親指でクラブを引っ張り過ぎて、ヘッドを速く返そうとしているため
余計な負担が掛かります。

また、左手の親指の腹に豆ができるのも
かなり左手を使ってヘッドを返そうとしているゴルファーです。

この振り方では飛距離に限界があり、飛距離を伸ばそうと速度を上げると
怪我をしてゴルフ自体ができなくなってしまいます。


4 リリース開始ポイントを早くする

飛距離を出すにはできるだけレイトヒティングで打ちます。
手が左足付近に行くまでコックを解かない打ち方です。

ところがリリース速度が遅いゴルファーはスライスを治すために
リリース・ポイントを早めてタイミング調整をしようとして
左腕が9時くらいからリリースを始めてしまいます。

また、自然に何も意識せずに速く振るとこのような状態になります。
これでは飛距離は出ません。


5 ハンドレイトで打つ (すくい打ち)

ヘッドの戻りが遅いため、インパクト時に手を内側にして
シャフトが垂直状態になるように調整しているゴルファーがいます。
これではスライスは治っても飛距離を失い、球が止まりにくくなります。

また、フォローで左脇の下で左手を甲側に曲げて
ヘッドを返そうとする動きも同じすくい打ちになります。

確かにタイミングを合わせるだけならそれでも良いのですが
クラブの本来持っているロフト角通りには打てなくなってしまいます。


6 ゆっくりと振る

初心者用として薦められた柔らかいシャフトの45インチは
速く振ると誰でもスライスになります。
一流メーカーの純正シャフトを購入されたゴルファーは
ゆっくりと振らないとタイミングが合いません。

ゆっくりと振ることで、しなったシャフトがインパクトで戻ってきますので
これを利用してタイミングを調整しようとします。
応急処置としてはそれでも良いのですが、飛距離を損することになります。

また、同じようにリリースの速度自体が遅いゴルファーは
どんなシャフトで打ってもフェイスが開いたままインパクトになりますので、
クラブに買い換えてもスライスは治りません。


7 トップでヘッドから落として来る

トップでバウンスをして、その反動でヘッドから落として来る人がいます。
バウンスとはこの場合、トップでグリップを握り直して反動を付けることです。

ヘッドがトップの位置からリリースされていることでヘッドスピードが上がらず、
バウンスによって安定性が落ちたり怪我の原因にもなりますので
プロはこのような打ち方はしていません。

確かにタイミングが合うことはありますが、ミスが多くなり
方向も安定しないのでお薦めできません。


8 フックフェイスのクラブを使う

メーカーは打ち方を知らない初心者にフックフェイスを試打させると
スライスが緩和されて良く売れるためにヘッドを左に向けたクラブを販売しています。

多少のフックフェイスは握り方でスクエアにソールできるのですが
極端に曲がっていると球の位置を内側に入れなければならず
フック球が出やすくなります。

確かにウッドだけスライスするというゴルファーは治ることがあるのですが
同じメーカーの同じモデルでもセット内でフェイスのフック度が違っていて
5番、3番などは極端に左を向いている物があります。

上級になって安定して何度も同じように振れるようになったゴルファーは
同じ打ち方をするとフックフェイスのクラブほど引っ掛けることになります。

100以上で回るゴルファーは何を使っても同じですが
中級以上のゴルファーはワンスイングを目指してストレートフェイスを使いましょう。


9 グリップをストロングにする

グリップをストロングにすることで左腕のローテーションが少なくても
スクエアに戻ってきやすくなるので治ることがあります。

女性や子供は力がないのでこれでも良いのですが
若い男性などは上達するに従って今度はフックが止まらなくなったり
突然フックが出て大叩きすることがあります。


10 極端にインサイドにテイクバックする

テイクバックで極端にインサイドに引いているゴルファーがいますが
スライスやフェイドを治そうとしてどんどんインサイドに引くのです。
ところが、肝心なのはダウンスイングのヘッドの軌道と
インパクト時のフェイスの向きなのです。

テイクバックの軌道は直接的には関係ありません。
むしろふところの三角形が潰れ易く
ショットの乱れが多くなる傾向があります。


11 アウトインで引っ掛けて打つ

ダウンスイングの軌道をアウトインのままにして
たまたまヘッドが早く返った時には捕まり過ぎて左に引っ掛けます。
これを目標の右にエイミングして再現し
それを持ち球としてつかっているゴルファーがいます。

ただ、これは毎回も連続して再現できないので
時々とんでもないチーピンがでたりします。


12 左に体重移動しない

スイングは体重を乗せた打ち方が飛距離もでて
気持ちよく振れるものです。
ところが、体重移動するとスライスが出るために
重心を右に置いたまま回転して調整しているゴルファーがいます。

これでは飛距離を損していることになり
筋肉だけで打つので疲れる打ち方と言えるでしょう。


13 フォローで左肘をすぐに畳む

ヘッドの軌道円は直径が大きいほど直線に近く
直線に近いほど方向性が良くなります。

フォローで左肘をすぐに畳むのはヘッドの戻りを早くするためですが
方向性が悪くなります。
伸び伸びと大きなフォローで方向性を高めましょう。









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