Question
捻転差についてご意見聞かせて下さい。
腰と上半身の捻転差が早いHSを生むという理論がありますが、
その上でインパクト時には捻転差がほぼ解けているという意見と、
インパクト時には30~45°程の捻転差を維持したままにする
という意見を聞きます。
また、捻転差が解けていくことで
大きなエネルギーを生むのでは無いのでしょうか?
Answer
体全体の捻じれによってパワーがでます。
これは事実です。
そして、その捻転差を作るのが下半身です。
腰の開きによって下半身が回転し、あとから
上半身が引っ張られて回転してくるのですが
その引っ張る力で打つこともできますし、また途中で上半身が追い越して
よじれとしてさらにパワーを出すことが可能です。
捻転差が解けるというと緩む感じがしますが
実はさらに張りを出して打つテクニックがあります。
これが腰の逆回転です。
一般的な日本の女子選手のフォームはインパクトで腰が
ほとんど目標を向いたような、腰の回転で上半身を引っ張ってくる打法ですが
飛距離を出している選手などは、腰は45度以上は開かず、
腰を止めるか逆回転させて、上半身を追い越させて走らせます。
腰の開きによる力は45度以上はパワー切れをし
それ以上は力が入らなくなるのですが、腰の開きを止めて今度は右肩を
目標に回転させる上半身のよじれ力によって、そこからさらに力が入ります。
これは飛距離を出す選手は古今東西、男女に関わらず、大小の差はありますが
使われている技といえるでしょう。
あえて腰を逆に回す必要はなく、止めるだけで上半身をよじると
それだけでもかなりの力が加わります。
この場合3種類の方法があります。
ひとつは体重移動だけで空中で腰を止めるか、あるいは
腰を逆回転させて上半身をよじる方法、そして
二つ目は右足を突っ張って右足を支点として同じように上半身をよじる方法、
最後は右足を伸ばして蹴った瞬間に腰を逆回転させる方法で、この順序で
よりパワーを出すことが可能です。
捻転が解けるという表現をされましたが、むしろ
プロの場合には逆捻転の力が加わっていると考えてください。
右肩が目標方向に回転する時の胴回りの力の入れ具合で
HSを上げることができますので、ぜひ試してみてください。
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