2015年10月12日月曜日

重症です


Question

5Wばっかり練習して、5Wは何となく自分なりに打てる感じですけど、
アイアンがわけわからなくなってきました。
以前はアイアンが良くて、長尺クラブがスライスしたりで苦手でした。
今はアイアンが左へ左へとんでしまいます。

インサイドアウトや、右を意識しても左へいく時があります。
なんだか、最近いろいろ意識してるせいか、
考えすぎのような気がして何も考えずに力を抜いて打つと、
いきなりキレイにまっすぐ飛んでいったりしますが、つづきません。

アドレスや、肩のライン、ボールの位置、グリップ、
バックスイングのフェースの角度、腰の捻転、捉えるときのフェースの角度、
ゆったり振る、などいろいろ意識するけど、
なんかわけわからなくなってきたら空振りする始末。
なんか、重症です。


Answer

これが典型的な我流ゴルファーの迷路です。
一ヶ所の原因が特定できず、あちこちを変えているうちに
どんどん崩れていくのです。

長年のゴルフ経験のある方は、その場での練習を中止して
数日後に何も考えずに打つと、しっかりと当たったりすることがあります。

それは試行錯誤して崩れたフォームはその日だけなのですぐに消え
もともと定着しているフォームにすぐに戻れるからです。

ところが、その崩れたフォームで何ヶ月も打ってしまうと
元のフォームを忘れて、崩れたフォームが定着してしまい
戻すのがとても難しくなります。

場合によってはしばらくゴルフ自体を中止して
2年くらいやらずに癖を抜いて、また最初から基礎を習って
1からやり直した方が結局は早いこともあります。

フォームはいつ崩れてもおかしくないデリケートなものです。
また、体のそれぞれの部位が理想的な位置で、理想的なタイミングに
理想的な力量と方向で動く組み合わせができているかどうかは
正しいスイングを3年間継続して初めて定着するのです。

その一つでも違っていると理想の球は出ません。
ほとんどの人はその辺が適当で、たまたま偶然当たっているだけですので
一度当たらなくなると、どこが違っているかを探すことすらできないのです。

これは専門家に習って基本動作を覚え、数年掛けて定着させ
崩れては治し崩れては治しの作業をその間繰り返すことで
理想的な動きが定着するのであって、
自分一人でちゃんとした動きができているかも分からず
ただ闇雲に無駄球ばかり打っているので、下手を固めたり
崩れて戻れなくなったり、試行錯誤で迷路に入るのです。

このようなゴルファーはせいぜいどんなに頑張っても
途中の壁が乗り越えられずに辞めるか諦めます。
下手を固めたためにオヤジスイングになって飛距離もでず
上手く行っても癖球で問題を抱えながらゴルフ人生を終えるのです。

気持ち良さそうにドヤ顔でフィニッシュしたまま動かず
自分のスイングに酔いしれている人を良く見かけますが
たまたま芯近くに当たっているだけで、とても見られないスイングです。

あたかもトッププロと同じスイングをしているかのように勘違いし
どうだ!見てみろ!と言わんばかりに練習している姿を見るのですが
主観的には実に幸せでも、客観的にはとても残念な人なのです。

そのような人と比べたら、早く我流の限界を覚った人の方が
ずっと幸せだと思います。

ゴルフはいくらでも遠回りします。
環境と才能のある人は3年でプロの試験に通るほどになりますので
どれだけ遠回りしているかがお分かりかと思います。

5年やって70台が出ない人は、まともな上達路を歩んでいない
ということが言えるでしょう。
一日も早く意識改革をして、ゴルフに対する姿勢を正しましょう。












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