2015年10月11日日曜日

値段が高いものが良いパターとは限らない?


Question

良いパターと悪いパターと言うのは、どう分けられるのでしょうか?
パターに関しては、良い悪いというよりも、合う合わないで決めるものなのでしょうか?

値段が高いものが良いパターとは限らない?
でもプロの選手は、スコッティキャメロン、オデッセイ、ピン等の高いパターを使ってますよね?

パターの選び方がいまいちよく分かりません。
自分に合ったものがいいと聞きますが、いろいろ試打してみても、よく分かりません。

回答よろしくお願いします。


Answer

私はクラブメーカーとの利害関係がありませんので
道具に関しては常に消費者目線でお話させていただいています。

プロが高いパターを使っているというよりは、プロが使っているから
高くなっているのだと思います。
メーカーはお金を出してプロに使ってもらっています。
宣伝になって値段を上げられるからです。
それがスポンサー契約です。


先日、あるデパートで100万円を越えるパターを見ました。
中古屋さんで2000円程度で売っているような形で
下取りだったら200円かな~みたいなL字の物です。

クラブは今や性能やテクノロジーではなく
希少価値やブランド性、ゴルフというスポーツを超えた
オタクやコレクター、投資家や思い入れの強い人などの世界になっているようです。

ゴルファーの立場から言わせてもらえば、こんなパターに
100万円も出す心理が理解できず、投資家として診ても
バブルなのかとしか思えません。

パターは18ホールのうちに一番多く使うクラブです。
確かにスコアを決めるためには大切かと思われるのですが
パターなしでウェッジだけでもパープレーは十分にできます。

先日もUSPGAの試合でパターを折ってしまった選手が
ウェッジでベリーパティングをしていました。
何ホールも正確にカップインさせていましたので
慣れればウェッジでもパティングはできるということです。

パティングは上級からプロに至るまで、一番の悩みの種なのかも知れません。
入らないと言ってはグリップを替え、握り方を変え、
悩み悩んで試行錯誤をしています。

最後まで悩むのがパティングで、イップスが一番多いのも
このパティングなのです。
これは道具ではなく、メンタルです。

パティングはとんでもなく長いのが入ったり、ショートが入らなかったりするものです。
この違いはどこについたかです。
いくら近くでもラインが曲がりすぎたり下りは入りません。

どこに着くかはショットの精度もありますが、ほとんどが運です。
左下からが一番ラインが易しいといって、そこに止めることができるのなら
最初からカップインできるはずです。

複雑なラインは見て分かる訳がありません。
しっかりと思ったところに打てていれば、あとは運なのです。
ここは受け止め方です。
精神的な処理のしかたで悩んでイップスになるか、諦めて
ストレスを溜めずに次ぎのホールに行くかは自分の考え方次第なのです。


また、合うだとか合わないだとか言うのは、要するに
好みだということだろうと思います。
相手は人間や動物ではなく、ただの鉄ですので
自分の意思で決める問題は好みで決めれば良いことです。

ただ、一ついえるのは形状です。
重さや長さは慣れなのですが、どうしてもブレだけは
プロでも修正が難しく、芯を外すことがあるようです。

この際にスイートスポットができるだけ広いパターであれば
そのミスを最小限にしてくれることだけは確かです。
両側に重心を分けてあったり、重心深度を深くしてある形状です。

流行はL字のようですが、冷静に考えて
どちらが得かで考えることが重要かと思います。



















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