2015年11月27日金曜日

アドレスを変えたらアウトイン軌道になった


Question

時々自分のスイングを後方から撮影してスイングプレーンを確認しています。
今まではダウンスイングで手元もヘッドも
ほぼ同一のプレーンに沿って降りてきていたのですが、
アドレスを変えたところ、ヘッドがかなりアウトから降りるようになりました
(手元は以前と変わりません)。

アドレスの前傾が不足していたため、前傾を深めにして、
ハンドダウンを強めたアドレスに変えた結果、このようになりました。
論理的に当然なのかもしれませんが、
ヘッドも以前のようにオンプレーンになるように戻したいです。
体のどこをどのように調整すれば、ヘッド軌道をインサイド側に戻せるのでしょうか?
よきアドバイスをお願いします。


Answer

まず、最初にどうしてハンドダウンに構えるように変えたのでしょうか?
その理由が分かりません。
また、手の軌道は変わらず、ヘッドの軌道だけアウトインになったとありますが
前傾を深くして、アームシャフト角が変わっただけで
そのような症状になるとは考えにくいと思います。

むしろ、ヘッドの軌道が同じで、手の軌道がインサイドに上がったために
ヘッドがアウトから降りてきているように見えるだけの可能性もあります。

アウトインの原因がそのアドレスの姿勢だったとして、
元に戻したいのであれば、以前の姿勢に戻すだけで治るはずですが
何がご不満なのでしょうか?

ご質問の意味が良く分からないと同時に
症状の診断自体に問題がある可能性もあり
我流知識の我流診断で、我流理論によって我流治療できないために
本来の原理からかけ離れたところで悩んでおられる可能性もあります。


ハンドダウンにしようが、前傾が深まろうが
ヘッドをオンプレインにすることはできます。

アームシャフト角を150度にして、打つときに180度にすると
30度も伸ばすことになり、あるいは遠心力で自然に伸びてしまうことで
動く部位がより多く増えて誤差も多くなります。

この場合は普通に160~170度でアドレスし、180度に伸ばすことで
その誤差を減少させることが可能です。

インサイドイン打法ではアドレス時のアームシャフト角で打ちますが
この場合、角度があるほど遠心力で伸びる割合が大きくミート率が下がります。
ハンドダウンにするほどミートさせるのが難しいといういことです。


長い番手になるほど前傾角が立ち、
構えた時にはハンドアップに見えることもあります。
これでハンドダウンにされたのでしたら、それは間違いです。

というのはどの番手も構えた時のアームシャフト角は同じで
トップの位置やダウンスイングの軌道も背骨に対してはすべての番手で
同じ角度で打つように作られているからです。

理想のアームシャフト角はグリップエンドをお臍に当てて
シャフトを水平に持ち、そのまま両腕を伸ばして
シャフトが上下しないように伸ばし切った時の角度です。





そのままの状態で腕と背骨の角度、アームシャフト角を
一切変えずに股関節から前傾をして、ヘッドが着地したときにできる
前傾角がその番手の理想の角度となります。

これよりもハンドダウンにする必要性はなく、またハンドアップにする
必要もないのですが、もしハンドアップに見えて、それを治そうとして
ハンドダウンにされたのでしたら、もともとの角度が本来の角度であったのか
それ自体を検証してみる必要もあります。


ヘッドだけアウトから降りて来るのは、リリースが早いからです。
アンコック開始が早すぎたり、左腕のローテーションが早すぎたりすると
ヘッドはアウトイン軌道になります。

ダウンスイングではヘッドは手が腰の高さに来るまでは後ろにあるように
左腕のローテーションをせずに下ろしてきます。
そして、腰の位置から一気にローテーションとアンコックを同時にして
リリースするとヘッドはオンプレインとなってインパクトに向かいます。

ヘッドの軌道とハンドダウンは直接的な関連はありません。
ハンドダウンにしようがハンドアップに構えようが、
ヘッドをオンプレインにすることはできます。
それぞれの位置での動きができていないために、結果としてヘッドだけアウトイン
になっているだけで、構えた姿勢が直接的な原因ではありません。

このように、原理を把握せずに勝手に改造したり試行錯誤すると
どんどん崩れていきますので、スイングフォームはもっと大切に
意味なく改造したり、分けの分からない理論で振り回されないように
十分に注意することが大切です。













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