2015年11月28日土曜日

右肩の突っ込みが治らない


Question

ダウンスウィング開始の時の右肩の突っ込みが直りません。
結果はナイスショットの感触でも左への引っ掛け。
(チーピンではありません。真っ直ぐ、もしくは軽いドローで飛距離は250yard超え。)

スタンスをスクエアやクローズにしても同じです。
スクエアに構えて肩をクローズにしたりも試してみました。
左手一本での素振りをしてみても、
左手のグリップだけを右手よりも強めに握ってみても
携帯で動画を撮ってみてスロー再生やストップしても右肩が突っ込んでます。

突っ込むだけではなく、肩がクイッと上がる状態になります。
(マイケル・ジャクソンのスリラーのPVみたいな感じと言えばわかりますかね?(^_^;)
ただ、素振りを撮影してもそうはならないのです。

回した肩を戻すだけ戻すだけ~と意識しても
いざ球を打つときには突っ込みます。
たまに真っ直ぐに飛んだときには真っ直ぐ、
もしくは理想的なドローで飛距離も270yardぐらいは飛んでくれます。

長々と説明しましたが、要するに
右肩の突っ込みを直すためのトレーニング?やドリル?はありませんか?


Answer

問題は一つではないようです。

 1 右肩の突っ込みとは何か・・そして、それがなぜ悪いのか

 2 肩がクイっと上がる状態

 3 素振りと本振りが違う

 4 たまにしか真っ直ぐに飛ばない

 5 治そうとして試行錯誤して崩している

 6 基本動作が分かっていない

 7 練習方法を知らない

 8 素直に習おうとしない

 9 右肩の突っ込みだけが原因だと思っている・・・

10 簡単にできると勘違いしている

11 フォーム、定着、精度、完成度、安定のプロセスを知らない

12 当たらないまま無駄球を打って自信を喪失している

13 修正の方法を知らない(修正してくれる人がいない)


質問者さんは単純にご自身のスイングを見て、右肩が突っ込んでいるから
まともに打てないのだと思い込んでおられるようですが
実際には上記のように、数々の問題を沢山抱えています。

これらを全て解決しない限り遠回りは免れないでしょう。

まず、右肩が突っ込むという表現ですが、日本では良くこの言い方をしますが
肩が早く回りすぎていてアウトイン軌道になっている場合と、
インパクトで肩が開きすぎている場合が考えられます。

スイングは縦と横の動きのタイミングです。
横が早いとアウトイン、縦が早いとインアウトの軌道になります。
肩が先に開いてしまっていればフェイドになるはずですので、
質問者さんの場合はインパクトで体が開き過ぎている症状だと思います。

これは脱力打法の弊害の一つで、腕に力を入れずに
でんでん太鼓のように体の回転によって腕がくっついてくるような動きをすると
腕が遅れてついてくるので肩が開いた状態まで手が戻って来ないことで
起きることが原因ではないかと考えられます。

そのために体が目標方向に向いた時に、体の右側で球を打つような
力の入らないインパクトの形になってしまうのです。
これを撮影して見ると、右肩が突っ込んでいるように見えるので
そう表現されているのだと思います。

両腕と胸でできる三角形はできるだけ崩さずにトップまでもって行き
そのまま切り替えしてダウンスイングの途中でもほとんどつぶれないのですが、
その時点で一時的に多少つぶれたとしても、インパクトまでには
その三角形を元の形に戻さなければなりません。(しなり効果)

戻すためには右腕のスナップや押し込み、引き落としなどの動作を行い
さらに右肩を下げてショルダープレインを縦にしながら、できるだけ
肩を開かないようにして、インパクトでは肩は前の打席を向いている
スクエアの形で打つと基準ができて安定させやすくなります。

ただ、多少肩が先回りしていても、要は再現性ですので、
毎回同じ開きで方向が調整されていれば、それはそれで良いのです。
完成度を上げてその形が固まっていれば良いことで
どちらにしても、たまに違うことをするがためにそれがミスになるのです。

したがって、そのフォームができたら毎回同じことができるようになるまで
何度でも反復練習をすることで完全に定着させ
それから精度を上げて安定させるというプロセスが大切です。


素振りと本振りが違うのは失敗経験が多すぎて
メンタル的に違うフォルダーが開いてしまうことが原因です。
当たらないので試行錯誤して、どんどんスイングを崩し
まともに当たらない体験がどんどん蓄積されて自信を喪失し
本振りの時には怖さが出てまともに打てなくなってしまうのです。

ゴルフはこのメンタルの問題が出やすいので
もっと大切に、成功体験だけで自信が持てる練習をしなければなりません。

ゴルフに対する姿勢を正す良い機会だと思います。
もっと真剣に、そして大切にスイングを習得して、大事にしながら
定着安定するまで、分かる人に修正をしてもらいながら固めることが大切です。












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