2015年12月13日日曜日
トップで一旦止めた方が良いのでしょうか?
Question
ゴルフはトップで一旦止めた方が良いのでしょうか?
Answer
松山選手や藤田選手のような、トップで一旦止まってから
下ろして来るような打ち方があります。
松山選手はデビュー当初アメリカで解説者達に
古いスタイルだと言われていたせいか
最近はあまり待たずにすぐに下ろしているようです。
80年代後半頃から多くの選手達が
トップで止めずに上がった反動で下ろして来る打法に替わりました。
サンディーライル、デイビスラブ、ニックファルドー
グレッグ・ノーマンなどがワインディングという
腰を止めて上半身を極限に捻り、その反動でダウンスイングをするという
打法で打つようになったのです。
そして90年代にはタイガーウッズなどの飛距離を出す選手が登場し
腰を止めたまま反動でテイクバックし、トップで止まっていられないほど張りを作って
バンプのタメにさらにその反発力を加えて高速で振るようになりました。
日本ではその昔のチャシューメンのクラシカルな打法が
つい最近まで主流だったのですが、
YOU TUBEなどの文明の動画で欧米選手のスイングを見ることができ
トップで止まっていないぞ~!と驚いて止めない選手が増えてきたのです。
ところが、動画で見えるのはその止めるか止めないかの動きだけです。
実際には胴回りの筋肉は極限に捻れており、
大変な圧力でパンパンに張っているのですが
残念なことに、そのタメられた力を動画では見ることができず
ただ、止まっていないぞ~!と動きだけ真似をしているのです。
さて、止めるか止めないかの問題でご質問があったのですが
そういう次元の動作ではないことがご理解いただけたと思います。
その昔から使われて来た技術なのですが、
その理由すらはき違えてカッコだけ真似ても
ほとんど意味がないということなのです。
ワインディングという技術をまず理解することです。
腰を止めて上半身を捻ることで、その捻転差によって
パワーを出したり、軌道を安定させたりするのです。
日本のトッププロ達、特に某シニア選手のTVの解説では
いまだに間合いだとか、一旦止めるようにとの指導をしていますが
それは古い時代の打法で、決して間違っている分けではないのですが
ヘンリック・ステンソンの打法を批判したり、切り替えしで止まらないことを
未熟な選手だとして解説をし、古い打法を奨励しています。
世界の打法は進化しています。
30年も前にすでにヨーロッパやオーストラリアでは主流になっていた技術が、
いまだに日本では認知されていないほど遅れている
といわざるをえないでしょう。
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