2016年3月29日火曜日

スイングは横振り? それとも縦振り?


Question

ドライバーのスライスが改善しません。
ゴルフ歴1年半で、ベストスコア108の者です。
ロングアイアンや3番ウッドはコースで打ってもまっすぐに距離も出て飛びますが、
ドライバーがどうしてもOBを頻発してしまいます。


Answer

初心者はスライスが止まらないことがあります。
30年もやっていて止まらない人もいますが、原因はほとんど同じです。

まず振り遅れです。
「止まっている球に振り遅れることはない」
とある有名なゴルフ選手が言っていましたが
そういう意味ではありません。

要するに手よりヘッドが遅いということです。
ヘッドが走らずに手のあとからついて来るので遅れているという事です。

この原因は手が速過ぎるかヘッドが遅過ぎるかのどちらかです。
手が早いとは力が入ってスイング速度が速くなり、
ヘッドが間に合っていない現象です。

力むとこの手の横振り速度が上がるために起きるのですが
手の速度が速くてもヘッドも速ければ間に合うのです。

そこで問題になるのは軌道です。
回転をする物は中心に近いほど少ない力で速く回ります。
これを慣性モーメントの原理というのですが
ゴルフはヘッドが体の遠くを通るほど遅くなってしまうのです。

したがって、体のすぐ近くを通し、シャフトが体に巻きつくように
最短で球に向かう縦軌道を作ることで、手の速さに追いつくのです。
プロが速い速度でスイングしてもスライスをしないのはそのためです。

これはヘッドの引き寄せという動作を習得することで
よりヘッドスピード(HS)を上げることが可能です。

手を引き寄せ、さらにヘッドも体のすぐ近くを通るように引き寄せるのです。
したがって、この軌道は縦になり、最も速度が上がる軌道となるのです。

普通、ゴルフは横振りだと錯覚します。
ヘッドが低く入り低く出るという軌道で運ぶのがスイングだと勘違いしがちです。
そうしないとスライスすると、全く反対の理論もあるのですが間違いです。
ゴルフで効率の良い振り方は慣性モーメントを利用した縦振りなのです。

横の動きはボディーターンで作ります。
そして、腕は後ろ(飛球線上後方)を向いたまま縦に落とすのです。(ダンプ)
そして縦と横のタイミングを合わせます。

なお、縦の動作にはグリップエンドでの突き刺し、右手の捻り込み、
右手の引き落としや落とし押し、左手の緩々グリプ、そして引き寄せや押し込みがあり
それにクラブの自然の落下力なども合わせて最大にするとHSがさらに上がります。
















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