2016年3月5日土曜日

テイクバックで左膝を前に出す?


Question

リバースピポットでフォローで右足体重に残ります。
先日シングルさんから、「バックスイングで左膝を前に出すと良いよ。
体重移動がスムーズになるから!」と言われて実践したところ、
確かにスムーズになり肩も深く回るようになりました。

今まで、右膝を固定をし下半身は動かさなように意識していたのですが。

練習が終わって、どうしてなんだろうと色々調べたのですが、
左膝について記載されているサイトなど見つかりませんでした。

左膝を前に出す意識って利点、欠点などありますか?


Answer

体の硬さや打法によって左膝を出す度合いが違います。
恐らく質問者さんはべた足で捻転が足りずに
肩があまり回っていなかったのだと思います。

上半身と下半身の捻転差は硬い人ほどありません。
柔らかい女性などは腰を止めたまま肩を90度回すことができます。

腰を回せば左膝が前に出ます。
また、前に出せば腰が回り易くなって、体の硬い人でも
肩を90度回すことができるのです。

クラシカル打法では左膝は内側の斜め前に出し、中期では
真正面方向の前に膝を出して腰を45度ほど回していました。
膝を真正面に出すと斜めよりも腰の回転が少なくなります。

シングルさんはそれらの古い打法を元に助言され
左膝をもっと前に(斜め前)出せと言ったのだと思います。

これによってテイクバックで腰がもっと回転するのですが
体重移動が楽になるのではなく、肩が回りやすくなったために
打ち易くなったのだと思います。


クラシック時代には内側で腰が回り過ぎてブレが多きかったことで
ジャックニクラウスやトムワトソンなどの中期打法では正面に出すように進化し
それが現在の日本の主流として未だにプロの間にも残っているのです。

ところが、80年代後半からは左足はべた足となり、
デイビスラブやフレッド・カプルスなどがワインディングの技術によって
べた足で飛距離を伸ばしてきたのです。

このワインディング技術は上半身と下半身の捻転差によって
その反発力を利用したスイングで、現在世界のツアープロの世界では
これが主流なのです。

したがって、古い打法でリゾートスイングをするか、
飛距離を求めた新しい打法にするかは質問者さんの選択となります。

なお、スタック&ティルト打法はワインディングによってテイクバックは
腰をあまり回さないのですが、トップ時には左に傾くために左膝が前に出ます。
これを中期以前の古い打法だと勘違いされている指導者もいますが
膝の形はべた足でありならが真正面に膝を出すという特殊な形になっています。


また、リバースビボットでフォローで右足体重とのことですが、
この左膝とは直接関係なく別問題です。
これはこれで修正する必要があります。

リバースビボットの欠点は体重が乗らないことです。
テイクバックで右に体重が乗らないのはまだ良いのですが
ダウンスイング時に右体重のまま反り返りなどによって
左に体重が移動しないために体重が球に乗らず
筋力だけで飛ばすので疲れやすく、体に負担の大きな打ち方になっています。

最近はベタ足打法だとか粘り打法とか命名し、
右体重のまま反り返らせる打法が流行っていますが
体の弓反りによってエネルギーが出るのは事実ですが、
体重が乗ればもっと飛距離は出るのです。

フィニッシュでは左足一本で立てるくらいの移動があると
体に余計な負担や効率の悪い動きがなくなり、より楽に飛ばすことが可能です。













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