2016年4月24日日曜日

右手の使い方について教えてください


Question

レッスン本のほとんどは右手は使うなと書いてあります。
確かに右手で打つとバラツキがあって安定しないのですが
プロはどうも右手をうまくつかっているようです。

右手の使い方について教えてください。


Answer

右手は飛距離が出ますので、正しく使ってしかも
タイミングを合わせる方向調整が難しいことがありますので
途中で断念して使わなくなる人が非常に多く、
また、これを教える人もあまりいません。

まず、テイクバック時の右手はクラブを吊っているだけで
中指と薬指で引っ掛けて、左手は左、右手は右に移動する動きを入れながら
テイクバックしていきます。
(但し、同時に左肩で右に押しながら肩を回転させますので、左には動きません)

そして、8時過ぎまでは右肘を曲げず、トップではじめて右肘を曲げ
右手を引き寄せます。この際、右手首は甲側に45度曲がります。

切り替えしでは、バンプでエネルギーを溜めてダンプの時に右手で引き落としをします。
この引き落としはフルアンコックする打法では右肘をお臍に向けて落とし、
フルアンコックせずにアドレス時のアームシャフト角で打つ場合には
右腰ポケットに向けて落としてから体を回転させます。

前者は右肘を支点としてスナップの動きによってムチ効果を出し、後者は
上からクラブを押してリリースする落とし押しによってパワーを出します。

インパクトでは右手は捻り込みによって突き刺しを行い
前者は左斜め前に両腕を伸ばして押し込み、後者は左脇をしばらく空けずに
ターゲット方向に両腕を伸ばしながらフォローを取ります。

左腕は腰の開きによってクラブを引っ張って横振りになりますが
右手は真下に落とすような縦振り感覚になります。

巻き割りのような、垂直に叩き落すくらいの感覚で縦の力を使うと
HSが上がり、パワーがでるのです。
実際に球をつぶすのは右手です。

払い打ちやすくい打ちは右手の落としや押し込みや4時半での
被せ押さえ付けなどの縦が足りず、低く長いインパクトができくなって
打ち込めない、ハーフトップ気味の止まらない球になってしまうこともあります。

ダウンブローでしっかりとスピンを掛けて止める球を打つには
右手の突き刺しや被せをしっかりと行って、ドスンと打ち込む縦打ちにすることです。

また、ヘッドを近づけたり、グリップエンドで一度球付近を挿してから
今度はヘッドで挿すという二度挿しも右手がかなり関与していますので
左手は肩とヘッドの距離を維持し、体の回転によって横に引っ張られる力だけにし
右手は瞬時にその力をいれる方向がタイミングごとに変わるので忙しい動きとなります。

このように複雑で難易度が高い動きですが、これだけで
飛距離がかなり違ってきますので、しっかりと練習をして使いこなせるようにすることで
一段上のレベルに行くことが可能です。










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