2016年4月25日月曜日

シャフトのフレックスについての質問


Question

ゴルフのアイアンのシャフトのフレックスについての質問なんですが、
H/Sが38~40位なんですが、キャロウェイのAPEXでシャフトをNS PRO950GH
にした場合、フレックスはSかRのどちらが最適でしょうか?
現在は、MIZUNOのT-ZOIDOのカーボンシャフトのRを使用しています。
ウッド関係のシャフトのフレックスは、全てSRにしています。


Answer

まず、HS(ヘッド速度)によってフレックス(硬さ)を変えさせる理論は
使用する側にとっては非常に不経済な理論です。
HSの速い人は硬いシャフトしか使えませんが、遅い人は何でも使えます。

机上の理論でスペックオタクや販売側が主張する販促理論だと
今後、HSが上がる度に何度も買い直さなければなりません。

質問者さんがもし上達したいと思われるのでしたら
硬いシャフトがお奨めで、お遊びでしたらどちらでも構わないと思います。

フレックスはHSによって替えるというのが
現在横行している販売側にとても有利な理論です。
ところが、実は硬いシャフトはHSの遅い人にでも使えるのです。

初心者だから、HSがないから使えないとしたのは
最初にやわらかいシャフトを購入させて、後に硬いのを売るための
販促テクニックなのです。

これは少しでも飛ばしたいというゴルファーの願望を
柔らかいシャフトのしなりで出せるのだとした誘惑理論です。
実は、柔らかいシャフトほどブレも大きいということを知らずに
初心者は益々当たらなくなることもあるのです。

また、HSの速い人は柔らかいシャフトは使い物になりません。
グニャグニャですので当たる前にヘッドが軌道を外れるからです。
そして、ヘッドが戻らずに開いて当たったり、遅れて当たるので
まともな球が出なくなります。

オーバースペックだとか言って、初心者が硬いシャフトを使うのが
生意気だといわんばかりのオタクが日本には多いのですが
実は、最初から硬いシャフトを使わないと、上達を妨げる事になりかねません。

その情報とはフェイスのどこに当たったかの情報です。
トウ側なのか、ヒール側なのか、シャフトが衝撃を吸収してしまって
手まで届かないのです。

プロゴルファーは毎日どこに当たっているかを診て、それを修正します。
それが調整練習です。
試合の前に練習場で打っている時に行う一つがこの調整です。

ポケットキャベティーでカーボンのRシャフトだと
ほとんどどこに当たっているのかがわかりません。
また、市販されているウッドの純正だと、同じように分からないのです。
これでは上手く当たっていると勘違いさせるので、実際にコースで打つと
まともに当たらず、当たっても途中で曲がってとんでもない球になっているのです。

アイアンセットはスティール、ウッドセットはS以上を使わないと
まともな練習にはなりません。
しかも、今のXは昔のSより柔らかい物があります。
フレックスは表示ずらしをしていますので、同じ硬さの違う表示を買わされます。

はじめてクラブを握る人にSを使わせてもまったく問題なく
打ち方の指導と練習内容によっていくらでも使えるのです。

ただ、我流で基本動作も分からない初心者は
この打感によって挫折することもありますので
そのような場合のみ、衝撃のないクラブでしばらく打って
現実逃避するのもひとつの方法です。
その場合に限っては柔らかいシャフトでも気に入っていればOKです。

競技ゴルフを目指すゴルファーはその大切な情報を放棄せず
現実と向き合って鍛錬されることをお奨めします。

同じフレックスのシャフトでも長さによって硬さが変わります。
また、ヘッドの重さによっても硬さが変わりますので、
シャフトだけの表示で決めても意味がありません。

ヘッドを付けて、長さも決めて完成させてから振動数を計り、
若い男性競技者のDRは290以上を目安にしてください。









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