2016年12月16日金曜日

アイアンフック癖が治りません


Question

アイアンフック癖が治りません。
手首がインパクトの時に甲側に折れてるのが癖になっているかもしれません。

フェアウエイヴッドだとなりませんが逆にプッシュアウト
ドライバーはチョロか100ヤードも練習場で飛びません
なにか改善方法あれば伝授願います。


Answer

アイアンがフック、ウッドがプッシュ、DRがチョロでは
いいところがありませんね。

改善というよりは、最初からやり直した方が早いかも知れません。
といいますのは、アイアンのフックは仰る通りに手首が甲側に折れて
いるのが原因の一つですが、オーバースイングをしている可能性もあります。
ウッドがプッシュということでつじつまが合います。

そしてDRがチョロとか100Yというのは短にヘッドの軌道がブレ、
暴れまくっている可能性があります。
フォーム自体を見直す必要があるかも知れません。

グリップやアドレスなど、基礎をしっかりと習得し、そして両手両足、肩、腰が
どう動くのかを理解し、軌道と軸を作ってから球を打つという作業が
必要になってくるかと思います。
まずは、正しい診断で原因を特定すると良いでしょう。


前傾角度と球との距離、肩の回し方や体重移動など、基本ができていないと
いくら振りまわしてもちゃんとした球は出ません。
ところがゴルフは、偶然に帳尻があって当たることがあります。
初心者の皆さんはそれが正しい当たりだと勘違いして、その打ち方が
正しいフォームだと勘違いして再現しようと、さらに打ち続けるのです。

これで、30年打ってオヤジスイングをしている人が9割ですので
ゴルフは最初にどう動くのかを教えてもらって、勝手に振らないことが肝心です。

ミスショットが多ければ多いほどイプスになり易くなります。
失敗体験をできるだけせず、成功体験を増やして自信をつけることを
最初からしていないと、将来メンタル的なミスが多くなります。

レッスンプロでも最初に「じゃあ、振ってみて!」と勝手に振らせて
ダメだし指導をする人が多いのですが、最初にどう動くのかを教えず
勝手に振らしても100ヶ所もある修正点を一度に言えば混乱するし
しなければ、間違った動きが癖になって取れなくなります。

ダメ出しレッスンはプロが受ける場合です。
100ヶ所のうちの98ヶ所ができている人が受ける時に必要な2ヶ所を
教えてもらうという内容なのに、それをクラブを握ったばかりの人に
同じことをするのです。
とても考えられない教え方なのですが、それがまかり通っているのです。

例えばピアノを教えるのに、じゃあ、勝手に弾いて!といって弾かせて
ダメ出しで教える先生がいるでしょうか?
アイススケートで滑った事がない人に、じゃあ、トリプルアクセルを自分なりの
合った方法で跳んでみて!と言ってダメ出しで教える人がいるでしょうか。

このように比較してみると、ゴルフはとんでもないバカなことをやっているのだと
いうことにお気づきだと思います。
真央ちゃんにトリプルアクセルを今教えるのだったら、じゃあ、ジャンプしてみて!
で良いのです。
ところが、まだ滑った事がない人には懇切丁寧にまず氷の上を歩くことから始め
時間を掛けて徐々に動きを教えていくのです。

勝手に振って癖が抜けませんは、うんざりするほと聞いています。
癖はしかたがありませんがすぐに修正しないと、一生抜けなくなります。
忘れては指摘してもらい、崩れては治し方を教えてもらい、ずれたら調整してもらい
癖がついたら治すドリルを教えてもらい、定着するまでの3~4年間は
勝手に振らず、大切にそして丁寧に仕上げて行かなければなりません。

正しい動きが定着すると、今度は何も考えずにサッと立ってサッと振るだけで
思ったところに毎回落とせるようになるのです。
それを、最初から「何も考えずにただ上げて下ろすだけ!」という指導を聞きますが
信じられないほど無責任なことです。

ゴルフはいくらでも遠回りします。
低い山の裾野をグルグルと回るだけで登っていない人がほとんどです。
高い山を確実に上に登ることが理想です。
しっかりと、そして真剣に取り組む必要があるかと思います。



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