2017年2月3日金曜日
デンデン太鼓のイメージで振る?!
Question
脇が緩む癖があるので、それを修正するために両脇を体に意識して締めて、
デンデン太鼓のイメージで振るスイングに代えました。
練習場ではそこそこいい感じで振れるのですが、
クラブヘッドの軌道をイメージできていないのでコースで振るのがとても不安です。
新しいスイングは腕の意識をなくして体でクラブを振っている感じで、
強い球は打てるのですが方向性の感覚が分かりにくいので
コースで振るのがとても不安です。
そのうち慣れてくるでしょうか?
52歳、ゴルフ歴20年、昨年の平均約スコアー87、
月2回程度のラウンド、週一の打ちっぱなし練習、
ドライバー飛距離コースで当たって230ヤード前後です。
Answer
アベレージゴルファーに多いのは、定着期間を計算に入れていないことです。
スイングはどう考えても最短で3年はかります。
剣道を習いに行って、すぐに有段者に勝てる人がいると思いますか?
大人になってから始めて週に一回の練習と、月に二回の試合だけで
師範になれると思っている人があまりにも多いのです。
率直に言わせていただきますが、20年間何をされていたのでしょうか?
まだまだ可能性のあった32歳で始めて、我流で勝手にやって来た結果がこれです。
いまだに打法すらが決まっておらず、まだ変えようとしています。
ゴルフはほとんどが再現性です。
どんな奇怪なスイングをしているオヤジでも、パープレーはできるのです。
なぜDRが230Yしか飛ばないかご存知でしょうか?
そして、20年もやっていてなぜスクラッチに成れないかお解りでしょうか?
それは道場にも行かず、一人で剣道を極めようとしているような物だからです。
勝手な想像や雑誌や映像を見て、真似して上手くなろうとして
練習や訓練もろくにせずに20年間、ゴルフ場で球を追いかけて遊んでいた
だけだからなのです。
20年もやってきた動きは、もう癖として抜けないと思ってください。
いまさらデンデン太鼓にしても、あと20年掛かるかも知れません。
もう若くはありません。
スコアを良くするには動きを変えないことです。
不恰好が嫌だとか、どうしても飛距離が欲しいなど
欲望は果てしないかも知れませんが、
どこかで諦めて固定するしかないのです。
最初にちゃんとした打法を習わず、どう動かすのか、どうすれば効率が良くなるのか、
どうしたら方向が良くなって、どうやってタイミングを合わせるのかなど、
重要な事は一切雑誌には書いてありません。
たとえそれが分かったとしても、それをどう体で現すか、ズレやブレをどうやって
修正しながら、どうすれば無駄なく定着させられるのかなど、ご存知ないことだらけです。
ゴルフで一番重要なことは再現性です。
どうすればその再現性が高まるかをまず知る必要があります。また、
どんなことをしても、どんな動きでも定着には時間が掛かるのです。
それを、あたかもすぐに再現でいると思い込み、一回2回できたからといって
それがコースで使えると思っていること自体が浅はかだとしか言い様がありません。
飛距離からして、ただ上げてただおろしているだけのスイングです。
体も使わず、ただ手振りをして打っている人の飛距離です。
なぜ、最初に体を使った打ち方を習わなかったのでしょうか?
デンデン太鼓はひとつの表現として使われているだけで、
全く同じに振ったら、肩が90度先回りした、とんでもないスイングになります。
この表現を使うには、まず体の動かし方、使い方が分かっていて
手打ちではない人にしかできないことなのです。
そのできている人が腕の力をほとんど使わずに打てるんだ
ということを言うために使った表現であって、
デンデン太鼓をイメージするだけで体が使えるようにはならないのです。
230Yで諦めて、その動きをこれから3年間寸分違わずに同じ動きをして
定着させることが今となっては最善であり、それしかないと思います。
残念ですが、改造すれば、また一からやり直しです。
今のスコアに戻るのに、我流でしたらまた20年掛かるかと思います。
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