2017年6月21日水曜日

グリップのVの字の方向


Question

ゴルフのアドレス時に左手、親指と
人差し指の間のワレメが右目を指してる事が望ましい
と書かれてたのですが、それをするとどのような効果がありますか?


Answer

グリップの事だと思います。
親指と人指し指とでできるVの字の先が
どこを指すかという指導内容だと思います。

このVは両手とも右の耳を指しているのがスクエア、右肩はストロング
そしてアゴはウイークとしてブッチハーマン氏は指導しています。

タイガー打法はスクエアですので、右耳を指すようにグリップします。
これは打法により、また個人によって多少の誤差はありますが
この状態で握っていると、自然リリースした時にフェイスがインパクトで
スクエアになって、ストレートに球がでるというのがその理由です。

自然リリースとは、体の回転で両腕にほとんど力を入れず
腕は縦、体は横の回転を作り出して打った場合に起きる状態で
特にグリップエンドでの一度目の突き刺しとレイトヒティングができて来ると
嫌でも自然にリリースされて、自然にローテーション現象が起きるのです。

このタイミングで方向調整をした場合、効率の良い体の形や使い方をして
最もパワーが出る状態ができて、一番真っ直ぐ飛び易いのが
スクエアグリップということになるのです。

したがって無理やりにローテーションを強くする前倒し打法だとか
掬い打ちなどの手打ちによる横の動きに力を使う必要がなく、
そのために起きるブレやミスも最小限で安定した方向出しがし易い
というメリットがあるのです。

しかし、その基本動作ができていない初心者のスライスを治すのに
ストロンググリップにさせるレッスンプロがいるのですが、
あたかもマジックかのようにその場でストレート球が出るために、
初心者達は文明を知らない未開人のように、その現象を見て驚き、
彼らを神のように崇めてしまうのです。

そして後に中級に進む人は、その弊害でフックが止まらなくなり、
またスクエアに戻すという遠回りを強いられるのです。
ただ、中級に進めない人が7割もいますので、
ほとんどバレないだけなのです。

一時しのぎの応急処置ではなく、根本から治していく
という修正法を習得することが最短の道です。

したがって、最初からスクエアに握り、それに合わせて
自然のローテーションを覚えて真っ直ぐに出るインパクトの形を固めれば
無駄な遠回りをせずに済むという事なのです。

ブッチ氏が口をすっぱくして唱えているのが基礎の大切さです。
グリップは基礎です。
ここを変えてはならないと力説しています。

あたかも高層ビルの基礎工事と同じようにです。
1度でも傾いた基礎工事の上に
100階建ての高層ビルを乗せたらどうなるでしょう?

途中で気がついた時には時遅しで、そのビルを壊して
また基礎工事からやり直しになるという、
とんでもない遠回りをする事になるのです。

プロとして上位に行き、有名になってしまった選手達は
途中でそれが分かっても、環境が出直しを許さないのです。
100階建てのビルを壊しての再出発は上に行くほどできないのです。
そしていつしか傾いたまま建っていられずに倒れてしまうのです。

アライメントやエイミングがくるってミスをする人、また
前傾角度や球との距離がくるっている人、毎日改造している人など
絶対に守らなければならない事が守られていない人は
いつかは崩れて転落する危険性が高いということなのです。

基礎とは定石であり、絶対に変えてはならない事なのです。
また、上に行けば行くほど基礎の重大性が分かってきます。
初心者のうちにしっかりと基礎を固める大切さがここにもあるのです。




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