2017年7月15日土曜日

練習場では出ないミスがコースで・・


Question

最近、ミスショット(引っ掛け、チョロ、プッシュアウト)が多く、
スコア大叩きしてしまいます。
練習場ではほとんど出ないです。

力を抜いてもミスショットが出てしまいます。
練習通りティショットが打てるコツ、
メンタル的なことがあればご教授宜しくお願い致します。


Answer

これはほとんどの人が通る関門です。
同じように素振りと本振り、室内練習場と屋外練習場、
同じ屋外でも60Yと200Yなど、環境が変わるだけで
とんでもない事をする事があるのです。

これはそれぞれの壁を乗り越えなければなりません。
これらの原因はメンタルだけではなく、物理的に
普段とは違う事をやっているケースも少なくありません。

それでは、練習場とコースとの違いとは一体何なのでしょうか?

まず、目から入って来る景色が違います。
視覚情報はとても動きや姿勢に影響を及ぼします。
体は条件反射のように、考えずに反応する事があります。

ゴルフはやっている事とやっている積りが違う事を
まず認識する必要があります。
動画に撮ってみるとフォームなどは明らかに違ったりします。

そのギャップをどうするかです。
まず、練習場ではマットの大きさが常に同じで、
常に同じ線が入っています。

これによって無意識的にでも真っ直ぐにエイミングすることができ
マットと目との距離もほぼ一定にすることができています。

ところが、コースに行くと、どこにも線がありません。
また、場所によっては地面が柔らかく、自分が沈んだり、
芝の長さによって地面と目との距離がその場で変わります。

このように、練習場と現場では視覚情報が違うのです。
球は1mm芯を外してもナイスショットにはなりません。
しかし、地面の傾斜や沈み具合によって数cm違っているのに
あまり気にしない人が多いのです。

見た目が違うので球と自分との距離が違い、前傾角度や
アームシャフト角が変わり、練習場とではセットアップの時点で
すでにズレが生じているのです。

また、線がない所で真っ直ぐに立てない事があります。
これはアライメントです。
肩のラインと足のラインが平行かどうか、自分では
ほどんど分からないのです。

普段からアライメントをしっかりと合わせて立つ練習や
その感覚を常に体に思い起こさせる必要があります。
また、エイミングのやり方も覚えましょう。

プロはパターの基礎練習を毎日します。
同じ距離を毎日打って、強さや速度を微調整するのです。
真っ直ぐに立っているか、真っ直ぐに打てているか、芯を
外していないかなどの基礎練習です。

これはその感覚を失わないために行っているのですが、
アライメントなどのセットアップに関しては、
その基礎練習をしていない人がほとんどです。

体が捻じれていても、ほとんどの人は気が付きません。
ここで1cmズレても、インパクトで芯を外します。
この微妙な感覚を覚えていられるのはせめて数日です。
これも毎日チェックして、真っ直ぐに立ってるかどうかなど
同じように基礎練習をすることが大切なのです。

また、ミクシーに書かれている臍当て測定法によって
どんな場所でも、全く同じ球との距離、前傾角度などが取れるように
視覚情報に惑わされないセットアップの手法を身に着けることです。

このアドレスでの姿勢やセットアップによって当たらないがために
スイング軌道を調整しようと、テイクバックの方向やダウンスイングなどを
いじってしまうと、一日当たらないというゴルフになってしまいます。

コースでの軌道修正は飛んでいる飛行機の
エンジンを修理するようなものです。
中級以上の方で現場で当たらないのはほとんどがセットアップ
が原因ですので、まずはアドレス時の正しいセットアップの方法を習得し、
決してアバウトに自由に立つのではなく、物理的に正しい
距離や角度を保つ方法を身につけましょう。

週二でコースに行く人は、この全ての感覚をほぼキープできます。
それがゆえにスコアが良くなるのです。
また、月一の人はこのセットアップ時の姿勢や球との距離などの
目分量の感覚を覚えていないがために、大きなズレがあるまま
ラウンドをしています。
30年も100が切れない人はこのケースです。

アドレス時のセットアップだけでもせめて正確に測って立つ事ができれば
その忘れた感覚に頼る必要がなく、頻繁にラウンドしていなくても
練習場だけでも大きく崩れる事がなくなります。

アバウトゴルフは辞めて、まずは寸法で測れる事は全てクリアし
何がなんでもメンタルだと処理をしないことが大切です。




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