Question
ゴルフのツアープロの人に、練習方法を教えてもらった事がありました。
練習場では、良いショットが出るまで打つだけでは、意味がない。
どういう打ち方をすると、どういう球が出るかを覚える事が
大切だという内容でした。そういうものでしょうか。
Answer
そうですね、確かにほとんどのゴルファーは良い球が出るまで打てば
それで上達していると思っているようです。
初心者は特に手探り状態で、「何も考えずにただ上げて下ろす」
という指導が好きなので、ただひたすら良い球を待つ人が多いようです。
ゴルフはセンスだと言われて、自分にはセンスがあり、才能もある
と前向きな性格な人が、ただ無闇やたらと打つだけで
9割も使えない球が出ているのに、残りの1割がナイスショットだと
それだけで満足して、練習をした感を味わっている事があります。
質問者さんも、恐らくそのような練習方法をされて来たのではありませんか?
ツアープロの言うように、これではほとんど上達しません。
まず、どのような打ち方をするとダフるのか、どうするとトップし
どうするとプッシュするのかなど、何も考えずにただ振っているのではなく
原因結果を知った上で、より良い球を打つフォーム作りや
それを定着させるための定着練習が必要です。
そして、どのくらいの力でどのくらいの速度で振ると
どれだけ飛ぶかを知った上で、再現性を高める練習をする事です。
好き勝手に振って良い球が出るまで打って、それで
やっと今日いちショットが出て、それで満足して帰るのでは
遠回りどころか、同じところをグルグル回っているだけなのです。
そのナイスショットを出すには、どう動けばズレやブレがなく振れるのか、
どう動けば飛距離が出るのか、などの基本的な定石を習得し、
より美しいスイングを定着させてから、正確な方向や距離の精度を上げます。
そのような練習をする段階で出たナイスショットを意図して
何度も再現させる事で初めて上達と言えるのです。
偶然にいくらナイスショットが出ても必要な時に出せません。
ナイスショットが出るまでではなく、ダメなショットが出なくなるまでの
練習が必要になり、しかも、スイングは必ずズレたりブレたりしますので
その診断や修正も同時に行って常に安定させる必要があるのです。
そして、上級者はどう打てばどう曲げられて、その分の飛距離がどれだけ変わり
風にはどのような影響を受けるかなど、高度な練習をする必要があります。
そのプロは、どのレベルで話をされたのか分かりませんが、
いずれにせよ、偶然当たるナイスショットを待っていたのではダメで、
どうすればナイスショットが出るかを知った上で、それを出す練習
が必要だという事が言いたかったのだと思います。
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